クロキヅタ (緑藻綱イワヅタ科)
 クロキヅタは濃い緑色で、ノコギリの葉のような切り込みが規則正しく並んだ葉がきれいな海藻です。この海藻の仲間は体のどこにも細胞壁がないため、この絵も、根・茎・葉の全体が一つの細胞でできている珍しい種類です。
 この海藻は最初、紅海で発見されましたが、日本でも島根県隠岐島をはじめ、愛媛県や高知県にも分布することが分かっています。特に最初に発見された隠岐島のものは大正11年に植物地理学上の貴重種として海藻では唯一の天然記念物に指定されています。和名クロキヅタは隠岐島黒木御所(後醍醐天皇の配所)近くで発見されたことによるものです。
 採集地:筑波大学下田臨海実験センター(静岡県)
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更新日/2004年05月30日


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