ガゴメ (褐藻綱コンブ科)
 ガゴメはコンブの仲間ですが、葉面にユニークな形をした凹凸の紋様があるのが特徴です。海藻の絵を描き始めて2年目のこと、この凹凸を描いてみたくなって筆を握りましたが、デッサンの段階から苦労してやっとのことで仕上げました。それにしてもコンブの神様は、なぜこんな凹凸の紋をガゴメに与えたのでしょうか。トロロコンブと同じ属ですが、比べてみると紋様は違うことが分かります。
 北海道の室蘭から函館にかけての太平洋岸や津軽海峡に生えています。粘質に富み、独特の風味がありますから「とろろこんぶ」の主原料となる海藻です。ガゴメの「ガゴ」は竹で編んだ篭(かご)がなまったもので凹凸紋から連想したと思われ、名前は篭のような凹凸模様のある「め」(昆布の古語)の意です。一般にガゴメコンブまたはガモと呼ばれます。
 採集地:北海道戸井町(水深5m)
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更新日/2004年05月30日


函館海藻アート協会
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