アサクサノリ (紅藻綱ウシケノリ科)
 かつて東京湾の浅草沖で盛んに養殖されたアサクサノリは独特の香りと甘味や柔らかさに優れ、これを漉いた「浅草のり」は日本人の朝の朝食に欠かせない代表的漉きのりでした。ところが現在の養殖ノリは人工的に改良されて生長と繁殖力に優れたスサビノリに変わり、アサクサノリはいつの間にか東京湾はおろか日本中の海からほとんど姿を消して、絶滅危惧海藻になってしまいました。
 ノリ(アマノリ)の仲間は同じ種類でも生育環境によって形や色の変化が激しく、種類の同定には高い専門的知識が必要です。ここに描かれた5個体のアサクサノリは形や色の変化だけでなく雌雄性の違うものがあります。
 採集地:宮城県松島湾(上左・上中・下左)、宮城県志津川(下右)、熊本県河浦町(上右)
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更新日/2004年05月30日


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