アナダルス (紅藻綱マサゴシバリ科) |
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アナダルスとは変な名前ですね。なるほど葉には虫に食われたように小さな円い孔がたくさん開いていて、よく見るとその周囲はまるで月面のクレーターのように盛り上がっています。それでアナの意味は分かりますが、「ダルスっていったい何のこと? そんな海藻があるの?」と質問が出そうです。私はあんまり似ているとは思いませんが、アイルランドやスコットランドでDulse(ダルス)と言う食用にする海藻が北海道や東北地方北部にもたくさんあって、やはりダルスと呼びます。形はたいへん変化しますが、大きな卵形のものから連想してアナダルスの名が生まれたのではないかと思います。 深いところに多く生えて、海が荒れた後にたくさん打ち上げられます。亜寒帯性の海藻です。 採集地:北海道函館市住吉浜 |
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更新日/2004年05月30日 |