キトピロ2008

春ですし。
昨年も書きましたが、やっぱり報告をしておきます。
キトピロ(ギョウジャニンニク・アイヌネギ)を食べました。
初物は先月末に奥尻島に行った際にいただいたもの。
奥尻産(島人はキトビロと発音)は、あの特有のニオイがあんまりしない。
で、今回紹介するのは、こちら。

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◆戸井(函館)産でございます。
 毎年、グラフィックデザイナーのTさんが「脚をつりながら」採集してくる。
 ありがたい。

山菜ってのは、山菜採りを趣味にしている人から、
おすそ分けしてもらって食べるもんだと思ってましたが。
 (今週、道南では山菜採りで山に入った人が熊に襲われるという事件が発生。)
最近はすっかりスーパーなどでも販売されております。
表記は「キトピロ」と「キトビロ」があるようです。

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◆ジンギスカンとともに。
 太く大きなものでしたが、まだ若くやわらかい感じがしたので、
 皮(赤い部分)を剥かずに加熱。とろっとした成分(?)が失われず、
 ひじょうにアグレッシブな風味でした。

あぁ、くさい。うまい。

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コメント(6)

スーパーに並んでいる物の一部は、山菜取りが翌年以降も見据えて採りきらないように残して置いてる物を根こそぎ採っていったものですね。
山菜取りは毎年採れるように、場所によっては身内にすら教えないくらいに自生場を大事にしてるのですが、目ざとく見つけてよくハゲ山にされます。

行者にんにく(私の子供のころはアイヌネギの呼び方だけでしたが)は今では栽培もされてるようですね。現住の関東のスーパーでも稀に置いてある所があり、昨年懐かしくいただきました。
今年もまたいただきたいものです。実家に頼んで生ラムと一緒に送ってもらおうかな・・・

生唾が出てきたw

山菜採りのルールは、愛好者の中で当然のように語り継がれ守られていくもので。
目先のことを考え、すっかりハゲ山にしてしまう業者(たぶん、半可通の山菜採り人もいるかも知れません)。
あまりに貧困。物的な貧困も耐え難いものですが、精神的な貧困に出会うと暗澹たる気持ちになってしまいます。

鼻につんと抜ける刺激臭。
いつまでも、春の楽しみのままでいてほしい。
コメントを拝見して、つくづくそう思いました。
ありがとうございます。

キロピト情報ありがとうございました。
札幌の八百屋では「ヒロピト」という手書きの値札もありました。
また、紫色の皮が匂いも強いのでここを除いて食べたらいいんだよ。とおかみさん。
したら、そばにいたおっとさんが「ばかこけ、そこが一番栄養あんだど」と教えてくれました。
急に山菜の香りのする会話になりました。

山菜図鑑を見たら、別名がいろいろ載ってました。
ギョウジャニンニク、アイヌネギ、イシキシバ、キトビル、エゾネギ、ウシビル、センジョウ、ヒトビロ、ニョウホウネギ、サトービル。
※手持ちの図鑑の中でいちばん掲載数が多かった『原色 北海道の山菜 摘み方から料理法まで』(山岸喬・山岸敦子共著/北海タイムス社-1978年)
ヒロピトですかぁ。なんだか昭和の香りがしますね。なぜ? 半濁点を抜けば…。

ヒトビロも同じでしたか。
千葉県稲毛サティの地下で見かけて”(物が)似てるなぁ・・・”と思いながらもその名を知らなかったので見過ごしていました(^-^;
これらの呼び名をメモっといて今度見つけたら買ってきます!
時期的にこれからですよね~・・・楽しみです。

というか、今年は一度帰省しようかと思っていた所なので、GWまともに連休取れるんだったら帰省ついでに叔父さんに帯同して自分で採って来たかったんですけどねぇ。
今年はGW帰省諦めました。(涙)

道南では、おそらくキトピロの季節は終わったか、終わりかけか。山の深いところには、まだあるのかな。
今年の春は、ずいぶんとせっかちなので、そんな気がします。

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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