日記:1月19日〜1月28日

◆お知らせ
 2月末日で本ブログの掲載は終了だそうです。
 サボってばかりで、道新さんにはご迷惑をおかけしました。
 ブログ「函館のイカがうまい理由」は、場所を変えて続けていくつもりです。
 これまで書いた記事も一緒に移行することになると思います。
 移転先が決まりましたらご案内しますので。

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◆2009年1月21日、午前7時51分。

1月19日(月)
3シーズン半のスタットレスタイヤで江差町へ。
朝8時に出発。道路凍結はなかった。厚沢部町の道の駅でトイレ休憩。
9時半前に檜山支庁に到着。奥尻行きのフェリーは天候調査中だ。
10時、じゃらん原田さんと北海道檜山支庁産業振興部商工労働観光課観光振興係(長い!)を訪問。
廣鰭(ひろはた)さんと打ち合わせを1時間ほど。
江差港フェリーターミナルに行くと、どうやら島行きの船は出るようだ。
けっこう乗客がいる。近くのコンビニで弁当を購入し、クルマの中で早めの昼食。
江差港は無料で駐車しておくことができる。
12時20分ころ乗船開始。いつものように、船首側2等客室の角に寝転がる。
ここは定位置だ。素早く電源を確保して、携帯の充電を開始。これ万引きなのかしら?
フェリーは前の方が揺れるのだが、中央の客室よりも空いているので、
いつもこちらを確保するようになった。
あっさり船酔いするたち(子どものころは列車以外の乗り物は全滅だった)なのだが、
奥尻行きのフェリーなら、かなり荒れてもグダグダにはならない。
船酔い回避のコツは三つ。
(1)素早く眠ってしまう。
(2)俺は船酔いしないはずだとつぶやき続ける。
(3)空腹は避ける。
12時45分、江差港を出港。港の静穏域を出た瞬間、ぐらーりぐらりとゆれだす。
日本海は荒れ荒れ。船底を打つくらいのゆれだった。
向こうから赤ん坊の泣き声が聞こえる。乳児でも船酔いするんだろうか。
船客はぜんいん床にゴロ寝状態に。ひっしにゆれをやりすごしているようだ。
15時半、定刻より20分ほど遅れて奥尻港に到着。

そのまま奥尻島商工会の事務所にお邪魔。
禿さん・満島さんとで、さっそくパンフレットなどの打ち合わせ。
宿をとっていなかったので、神威脇「湯の浜温泉ホテル緑館」に電話。部屋をお願いする。
折り返し支配人の米坂さんから電話。夕飯は「海老寿亭」においで、と。
というわけで、18時に青苗「海老寿亭」へ。
カウンターに座って、生ビールの2本目をやっつけるころ、
役場の満島さん・棚橋さん、観光協会の永洞さんがやってくる。

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◆奥尻名物「ハイ シャーベット」。道南の人にはご存知の逸品。
 試作品のハマナス味を投入した「おくしりサワー」。度数高し。

奥尻島唯一のお好み焼きを食べるために鉄板のある席に移動。
ビールから焼酎にチェンジ。ツブの串揚げがうまい。
米坂さんが、なんだか次々と焼酎のボトルを出してくる。
館浦あざらしさんが発行している「北海道いい旅研究室」最新号のゲラも出てきた。
どうやら米坂さんの原稿が載っているようだ。
たとえば観光情報誌には相手されない、「島の暮らしの様子」がよく伝わってくる原稿。
読みごたえあり。おもしろいし。

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◆でかいお好み焼きをつくる米坂さん。

お好み焼きが、夏の奥尻の「うに丼」のように大盛り。
後半戦は食べることに必死になっていた。
22時半すぎ終了。ホテルにたどり着き、さっそく温泉に入る。誰もいない。外は吹雪。


1月20日(火)
6時半に起きる。昨日で島での用事は終わった。
島からのフェリーは8時15分に出港する。せっかく来たのに、もう帰るのかぁ。
たった16時間の滞在では満足できない。仕事で来ているとは言え。
なーんてことを考えているうちに、もう一泊しようという気分になり決意。
ノートパソコンを持ってきているし、未着原稿もたっぷりあるし、よし。
というわけで、温泉に入って朝食を食べるころには、フェリーは出港してしまった。

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◆「奥尻の水」を飲みつつ原稿書き。携帯も鳴らず静かだ。

ホテルのある神威脇地区は、携帯の電波が(僕の使っているauは)入らない。
不便だけど、悪いことじゃない。
連絡する用事があれば、公衆電話を使えば済むことだ。
長いこと使っていない度数のあまったテレカが財布に入れっぱなしだ。
たまに使わなくちゃ、NTTに申し訳ないだろう。
ずっと部屋に閉じこもって原稿書き。外はかなりの雪。重たい雪。
14時、ずっと引きこもっているのもアレなので、
昨年秋にホテルの隣に完成したワイン工場(奥尻ワイナリー)を見学することにする。

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◆ステンレスタンクがずらりと並ぶワイン蔵。寒かった。

菅川さん(工場責任者)と石川さんワイン工場試験室管理者)に案内してもらう。
石川さんの島への移住者で経歴もおもしろいので、今度どこかに書かせてもらおうと思う。

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◆菅川さんと石川さん。石川さんのブログおもしろい。

18時、奥尻地区に移動して商工会の事務所。
民宿の女将さんを集めたパソコン教室を少し見学。にぎやかでおもしろい。
島唯一のコンビニ(さきごろセラーズからセイコマに変わった)で缶ビールを買う。
役場の佐野さんに声をかけられて立ち話。かならず誰かに見つかってしまう。

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◆ほぼ一日中暖房をつけていたからだろうか。てんとう虫が冬眠から目覚めたようだ。


1月21日(水)

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7時に朝食。幌内を経由して奥尻港へ。
8時、フェリーに乗船。やっぱり、いつもの場所を確保。

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◆いつもの場所から見た船室内。

晴れて海の波はおだやか。11時前に江差着。12時すぎには函館帰宅。
事務所に行こうかと思ったが、昼飯を食べて昼寝してしまった。
起きたら夕暮れ。原稿の続きも書かずに、だらだらとテレビを見ているうちに睡眠。


1月22日(木)
起きる直前、いやな夢を見ていた。
テスト当日。まったく勉強していない。しかも、今日の試験科目さえわからない。
早くしないと遅刻だ。でも、いちおうカバンに教科書を入れようとしている。
いまだに、こんな夢を見る。夢から覚めて、よかった俺は学生じゃない、とホッとする。
で、次の瞬間には、遅れに遅れた仕事を思い出して肩を落とす。


1月23日(金)
13時、ホクレン函館支所。
年末に撮影した写真で堀口さんをゆするものの失敗。
請求書を渡してくる。
あとは事務所で原稿書き。


1月24日(土)
9時に事務所。コタツで仕事をしていると、ふいに眠気がくる。
16時、倉さんに電話。もう函館にいた。パチンコで時間つぶしているって。
じゃあ、ちょっと早めに行きます、ということに。
18時半、本町「ぢどり鶏」へ。ぽつんと座る倉さんを発見。生ビール。

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◆大定番「鶏たたき」。うまい。噛みしめ味わう。

火事類焼で改装してから初めて来た。大さんに無沙汰を詫びる。
和也さん、佐藤さん(部次長)、浅野さん、遅れて酒匂さんと豊島さんが合流。

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◆なぜか毛蟹も。ふてぶてしく俺をにらむので、
 いきなり甲羅を外してミソを喰らってやった。うますぎる。まいったか。

ずいぶんと叱られて意気消沈。自己嫌悪。気分的に3日くらい引きずりそうだ。
浅野さんご結婚&ご出産おめでとうございます。
大森町「ホルモン研究所」へ移動。FMいるかの丸山くんをなんとなく呼び出す。

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◆ホルモン研究所にて。思わずオリジナルTシャツも購入してしまう。

さらに階上の「オウンゴール target="_blank"」へ移動。たぶん2時半ころ帰宅。
帰り道はすごい雪で、あっという間に15cmくらい積もっていた。

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◆首謀者。


1月25日(日)
正午ころ起床。二日酔いナシ。
14時すぎ道新。書類を受け取る。
15時、事務所の向かいにある海岸町「宝来食道」でうどん(400円)。
店の常連客がバケツを持って入ってくる。「蟹を釣った」と。
見ると手ごろな大きさの毛蟹が3杯。
話を聞いていると、近所の岸壁で釣り上げたらしい。
すげーな。
22時帰宅。風呂を洗って入浴。
23時、ドライヤーと交換したレトルト「小いけのカレー」を食べる。


1月26日(月)
道新「はぴらぶ12」の編集作業がそろそろ大詰め。
終日そればかり。


1月27日(火)
同じく「はぴらぶ12」の仕事のみ。いろいろ電話やメールが来るが、すべて反応せず。
13時、アフィーテ函館。越前さんに取材。
本題の他に、市内のブライダル業界の話、クリスマスファンタジーの裏話など。
函館で挙式をあげるために全国から年間数十組のカップルが来るというお話も。


1月28日(水)
同じく。
昼飯にいつもの「丸南熊谷」で鍋焼きうどん(700円)。
熱いもの好きな僕だけど、口内四方八方を火傷する。でもうまい。
おとなりの星野さんの還暦祝い。
くそ忙しいけど、誘惑に負けて飲酒へ。万代町「蔵」へ。
ちょうど2階のギャラリーで、ドラムのワークショップをやっていて、
1時間半ほど会話するのに顔を寄せ合い大声を出さなくちゃいけない状態に。
うーん、たまたまぶつかっただけだけど、ちょっとねぇ。
星野さんと仙石くんと3人で、ずっと面接の方法について話をしてた。

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コメント(3)

函館生まれ札幌在住の68歳です。このブログ、すごく楽しいのになぜ終了なのですか?

なぜ終了なんでしょう?函館っぽくいいのにね〜

コメントありがとうございます。励みになります。感謝です。
なんでも、この春に道新さんのサイトがリニューアルされるそうです。「より新鮮なサイト」をめざして、道新ブログも見直しをおこなっているとのこと。
僕のブログは、ちょっと、いやいや、油断するとかなり鮮度が落ちてましたからね。お恥ずかしいかぎりで。
それに、僕は毎月原稿料(2万円)をもらってましたから、リストラの対象になるのは、もっともだなとも思うわけで。ただ、続けさせていただけるなら、ロハでも喜んでやりますって気持ちもありましたが。
とにかくとりあえず、もう少しだけ本ブログにおつきあいくださいませ。

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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