日記:4月16日〜17日(厚沢部小学校・民謡酒場 悦子)

4月16日(木)
この前の日記で書き忘れていたこと。
水曜日の夕方、とつぜん見知らぬ人が仕事場の暖簾をかきわけた。
「サインいただけませんか」「へ?」
俺の驚きの声は隣のフロアまで響いたらしい。
困惑しながら、4年くらい前の「いるか通信」の表紙にサイン、というか楷書で署名。
あとで、気の利いたことを書いときゃ良かったと思う。というか、サインってなんだ。
さて、この日の日記。
午後から港町のエネオスで洗車。手洗い洗車を頼んだら、
店のおばちゃんが軽四だから500円割引しといたよ、とサービスしてくれた。
夕方、星野さんと口汚く大げんか。ほどほどの距離感が大切だ。

4月17日(金)
朝8時に厚沢部へ向けて出発。

090417-5544.JPG
◆うずらダム(厚沢部町)

暖かい。稜線も木々の芽吹きで、ほんのり丸みを帯びているように感じる。
9時ちょい過ぎに厚沢部小学校。福士校長先生を訪ねる。
この間まで奥尻の宮津小学校(ブーニン寄贈のピアノがある学校)の校長先生だった。
先月の道新に載った「特別支援教育」のレポート記事の取材でもお世話になった。
いつも話が盛り上がって長時間になる。
宮津小学校のときは、児童みんなが校長室に下校の挨拶に来る光景が朗らかだった。
この日は、厚沢部町の森を使って、
子どもたちに自然の楽しさを伝える取り組みをしている
加藤一彦さん(土橋たのしい科学研究室室長・もりもり倶楽部代表)を紹介していただく。
さらに、この小学校の事務職員で、江差町文化財調査委員・ 江差町郷土資料館友の会代表理事さらに江差餅つき囃子保存会事務局長(北海道無形民俗文化財)をつとめる夏原茂樹さんともお話をする。
自然とか文化とか歴史とか教育とか街づくりとか、
1時間半ほどいろんな話題で盛り上がる。いくつか焚きつけてくる。

090417-5607.JPG

帰り道、大野の田山さんの田んぼが見下ろせる橋の上から、
大野川とその河辺のネコヤナギを撮影。花がきらきらして春を実感する。
14時、事務所に戻る。移動中に食べた菓子パンで胃もたれ。
18時過ぎに帰宅。先日、一森さんに届けてもらった「函館酒場寄港」のDVDを見る。
19時前に一森さんに迎えに来てもらう。

090417-5690.JPG

亀田町「民謡酒場 悦子」へ。今夜は2回目の収録だ。今回は初めてのお店。
内容は来月放送分を見ていただくとして、
感想をひとつ書いておけば「民謡はなくならない。」と強く思った。

090417-5668.JPG
◆悦子さん。

090417-5709.JPG
◆札幌から来ていたご夫婦。初めて人前で唄う奥さんを応援する夫。

唄う人たちみんなが楽しんでいるから、聴いているこちらも楽しくなる。
ちなみに、このお店は「民謡を聴く酒場」ではない。
基本は「民謡を歌いにくる酒場」である。
だから、間違っても「唄えよ」などと強要してはいけない。
この夜は10人ほどのお客が次々と来て、かなり楽しませてもらった。

090417-5729.JPG

どんな映像が撮れているか楽しみ。
収録中、生ビールを10杯以上飲んだ。それほど酔った感じもせず。
それでも家に帰ったらバタンキューだったから、体は酔っていたようだ。
それなりに仕事のスイッチが入っていたということいか。心地よい緊張感だった。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.monokaki-0138.jp/hakodate/mt-tb.cgi/119

コメントする

プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


ツイッター

アーカイブ