糖尿病と暮らす日々:9月14日(体重をめぐる苦悩と不安)

9月14日(月)

体重測定91.8kg。
便通前とは言え、ショックな数値。

日々体重計測値を見て一喜一憂するのは、良いことなのか悪いことなのか。
減って喜ぶ。減らなくて、明日の節制を誓う。
そういう意味では良いのだろう。いまは好循環している。
しかし、その習慣というか、緊張というか、意志が途切れたとき、
僕はどうなるんだろう。
かつて自宅にあった体重計は、ずいぶんしばらくホコリをかぶっていた。
100kgを越えたころから、体重計に乗ることはめったになくなっていった。
量ってみようかな、と思ってみても、その針が示す数値を確認するのは苦痛だった。
見たくもない。知りたくもない。
ここまで来たら、少し増えようが、たくさん増えようが、変わらない。そんな気分だった。
だから、体重を聞かれると「120kgくらいです」と言っていた。
過去に、病院で117kgを記録したことがあるので、
いっときはそのくらいまで増量していたこともあったかも知れない。
なにせ量っていないし、たとえ体重計に乗っても、記憶も記録もする気がなかった。
だから、6月に病院へ行って体重を量ったとき、105.6kgという数値に驚いた。
あれ、減ってんじゃん。いつのまにか。
こんだけ飲んで食って寝転がっているのに。
そういや、さいきんウエストがゆるくなってた気がするかも。
たまに会う人、これには妻もふくむのだが、
「痩せた?」と言われることもたびたびあった。
それでも気がつかなかった。意識していなかった。
たぶん、2年ほどかけて、じわじわと体重が落ちていたことに。
いつのまにか体重が減る。
これは慢性高血糖症(糖尿病)の典型的な症状だ。しかも、けっこう重症の。

体重を量り、食事を記録し、いちおう毎日(分を)ブログにアップする。
僕は怖い。どんなきっかけで、そこから脱落してしまうんだろうか。
一生続けることができるんだろうか。不安で仕方がない。
まったく自信がない。いつかどこかで失敗する確信だけはあるけど。
食事制限を初めてから2カ月以上経過して、
それなりに体重も減らして、体調も検査数値も回復したが、
実はまだ僕は手探りなのである。
誰か「続けられる」秘策を、「諦めない」特効薬を教えてくれないか。
いつもそう思っている。

090914-24860.JPG
◆朝食。おかず3単位240kcal、食パン1枚160kcal、即席みそ汁(2杯分)1単位80kcal。

8時、事務所。
10時、吉川町「東和電機製作所」へ同行取材。7年ぶりくらい。

090914-24865.JPG

イカの話題を、雑誌や小冊子などに連続して書いていたころお邪魔した。
今回はインタビュアーではないので、取材が歯がゆい。
そんなこと、基本だろうよって質問を横で聞いていてハラハラする。

090914-24998.JPG
◆昼飯。玄米ブラン3袋7単位560kcal。千切りキャベツ。

15時、北斗市飯生「日新商会」。
こちらも同行取材。華隆「ホッキしゅうまい」で知られる会社。

090914-25003.JPG
◆商品をいただく。肉肉してて美味。

「ホッキしゅうまい」の人気には納得。
たっぷりの豚肉に、ホッキの出汁が丸みをつけている。
加熱して赤身を帯びたホッキ身の見た目のアクセントも良い。

090914-25013.JPG
◆しゅうまいに米をまぶしてある。おもしろいレシピだ。

お米は新はこだて農協の「函館育ち ふっくりんこ」だ。えらい。

それにしても、
自分のテンポや押し引きでインタビューできないってのは、本当にやりずらい。
インタビュー構成を主導できないから、
効く質問をタイミング良く投げかけられない。
イライラが募り、仕事を引き受けたことを後悔する。
いや、取材先で聴けた話も面白く、そして試食も美味しかったんだけど。
しかし、なんのためについていくのかわからん。
そんなことをふつふつ思いながらの帰り道。

言いにくいことではあったが、その思いを伝えると、
こちらのワガママ、こちらの能力不足、あんたは下請けでしょ的な反応をされる。
カチンとくる。たまに、この人の態度や姿勢は、許容できかねる部分が出てくる。
単なる仕事上だけの関係だったら、とうのむかしに交流を絶っているところだろう。
ま、そこはお互い様かも知れないけど。
あなたにもプライドがあれば、こちらにもプライドがあるのだ。
イライラが殺意へ変わる前に席を立つ。憂鬱。

090914-25093.JPG
◆晩飯。はるさめヌードル2.2単位176kcal、玄米ブラン4.5単位360kcal。

風呂に入ってから就寝。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.monokaki-0138.jp/hakodate/mt-tb.cgi/209

コメントする

プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


ツイッター

アーカイブ