糖尿病と暮らす日々:9月9日(ヘモグロビンA1cが12.5から6.7へ。)

9月9日(水)

お待たせしました。
本日、退院後2回目となる診察(検査)日でございます。
表題にある通り、上々の結果でした。ご報告は後段にて。

8時起床。
体重測定91.3kg。最軽量を200g更新。

布団に寝転がったままノートパソコンを開いて、本日の診察に持参する資料づくり。
あぐらで床に座ると、あとで脚の痺れが悪化するので、
どうやら、座卓(コタツ)での生活を改める必要があるようだ。
ここいちばん集中したいときは、どっかり床に座って仕事するんだけど。
ままならないもんである。
入院前に購入しておいた寝転がっても仕事できる道具が活躍する。

朝食を食べそびれた。
体重を減らすためじゃないよ。

10時、北斗市追分「函館中央整体院まつやま」へ。
今日で3回目の施術。お世辞ではなく、痺れは少しずつだが好転している。
いざ、とベッドにうつぶせになると、
先生が「山本さんと一緒にお仕事をしていたそうですね」と来た。
へ。思わぬジャブ。山本、山本、ここは上磯、「やまもとなおみ」さんか。
やまもとさんは、ライター・編集者の大先輩(大ってのは年齢ではなく経験ですから)。
もう5年以上前になるのかな。函館で週間求人誌が創刊されるとき、
その巻頭編集記事を仲間で請け負ったことがあって。
あのときは、遅れる・逃げる・隠れる・切れるという最悪な態度で闘っておりました。
やまもとさんは、いま山麓書籍茶飲み寛ぎ処の主人だ。
松山先生は、たまにお店でくつろいでいるとのこと。
元町、函館の観光資源、観光ガイド、太刀川米穀店、小樽、北前船、青森県深浦町の話など。
深浦のお寺には行ってみたいな。
まだ、坐骨神経痛の痛みや痺れはあるものの、
初回時には足の裏やふくらはぎなど、軽く触られただけでも痛くて体が逃げていたものが、
今回は揉みに耐えられるほどまでになっていた。
お尻のほっぺをぐりぐりと揉まれたあとで、脚をぐいと開き腰をひねられると、
すーっと脚のだるさがひく。(ただし、あとでぶり返す。)
そういえば、冷やさないようにというアドバイスを守っているのもあるが、
手足の冷えも改善してきた。うらしい。
最後に首をひっぱられる。めきょ、という音がして首が伸びた。

12時、帰宅。昼食。

090909-23766.JPG
◆即席みそ汁2杯分1単位80kcal、食パン2枚4単位320kcal、おかず3単位240kcal。

14時、函館中央病院へ。
いつもながら、駐車場の誘導がはっきりしない。
それ以前に、電車通り側から来ると、病院前に入っていって良いのか、
サンクス横から小路に入るのが正しいのか、いまだに迷う。
14時15分、内科受付。
中央採血室で採血。以前、僕に3度針を刺して諦めて交代した看護師。
今回は無難に成功。4本採血。
こちらが刺され慣れたのと、やはり痩せて血管が見やすくなったためか。
検尿も。

診察まで待合いソファーで、通院資料ファイルの整理。
過去(もっとも古いのは大学生時代の健康診断)の検査数値、
先の入院時にもらった糖尿病などに関する資料などをファイルしてある。
こいつは、将来、糖尿病芸人になって稼ぐときの大切な資料だ。

14時50分、看護師さんに呼ばれて、診察前にお話を、と。
なんだ。前回と流れが違う。
これは、明日からの入院予定を勝手に延期したことを叱られるんだろうか。
身構える俺。なんのことはなく、
1カ月間の生活(おもに食生活)調査(問診って言うのかな)だった。
ここぞとばかりに、質問にすらすらと答える。
1日の指定摂取カロリー、ご飯の量と単位数、体重増減の推移、どれも余裕。
ただ、飲酒の質問だけ、ぐっと答えにつまる。
すいません。主治医の先生と月2回という約束でしたが、8月は守れませんでした。
なぜですか、と聞かれて、やはり答えに窮する。
飲まないとやってられない出来事があったこと、
飲んだ方が良いと判断した場面があったこと、
そして、やっぱり飲みたいという誘惑に勝てなかったこと、を正直申告。
順調に体重を減らしてきた食事内容に、看護師さんがかなり興味を持ったようで。
ブログを見てください、と名刺を置いてくる。
「みんなで見たいので、ここ(カルテ)に貼り付けるために、もう1枚ください」。
ただいま、このブログは1日平均800人ほどの訪問者がある。

15時10分、主治医Ws先生(もう匿名にしなくても良いんじゃなかろうか)の診察。
「お酒飲んじゃったそうですね」
くそ。筒抜けか。当たり前か。
まずは、こちらから診察用の資料(体重推移の一覧表と折れ線グラフ)を提出。

090909-taijyu.jpg
◆体重変動の折れ線グラフ。クリックで拡大します。

「1カ月に5kgの減量ですかぁ。いままでは分母が大きかったから適切なペースでしたが、
 今後はちょっと減らしすぎって感じになりますね。3kgくらいを目標にしましょう。」
マジか。しかし、俺予測だと、たぶん90kgを切ったあたりから、けっこう苦しむと思うんだよな。
10年前の日記を見ても、87kgあたりから減量に苦しんで、
食事を極端に減らしたり、がらにもなく五稜郭公園の周りを走ったりしている。
78kgからは減らなくなったので、そこで減量は諦めた。
  以前ちらっと書いたが、このときの減量理由は、交際を申し込んだ女性に、
  「痩せたらお付き合いしてあげる」(ちょっと脚色)と言われたから。
  で、まんまと痩せて、交際のご許可をいただいたというわけ。
  その後、その彼女とは結婚したわけだが、
  7年ほどかけて裏切り行為(体重増加)をしてきたのである。
減量ペースについては、管理栄養士さんとも相談することに。

さて、検査結果。

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2009年9月9日
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函館中央病院
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GOT  49
GPT  85
γ-GTP  80
LDH  226

総コレステロール  175
中性脂肪(LDL、悪玉コレステロール)  107

UA(尿酸)  6.3

血糖値(食事後2時間)   188

HbA1c 6.7


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数値の比較
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6月15日→6月22日→7月7日→7月11日→7月15日→8月6日→9月9日
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函館中央病院
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◆体重 ※標準体重:69.157kg
105.6kg → 105.6kg → 104.2kg → 102.4kg → 101.4kg → 96.2kg → 91.3kg

γ-GTP(アルコールによる肝臓障害の指標) ※正常値:70以下
301 → 206 → 171 → 146 → 131 → 68 → 80

LDH(乳酸脱水素酵素。肝機能障害の指標) ※正常値:106〜211
360 → 238 → 220 → 216 → 211 → 226 → 206

総コレステロール ※正常値:150〜219
355 → 259 → 293 → 217 → 191 → 138 → 175

中性脂肪(LDL、悪玉コレステロール) ※正常値:70〜139
266 → 182 → 217 → 155 → 129 → 69 → 107

尿酸(UA) ※正常値:2.5〜7.0
7.8 → 7.2 → 8.0 → 8.7 → 7.2 → 6.5 → 6.3

◆空腹時血糖(朝食前) ※正常値:〜110
351 → 229 → 数値なし → 146 → 124 → 109 → 188(食後2時間)

◆ヘモグロビンA1c(HbA1c) ※正常値:4.3〜5.8
12.8 → 数値なし → 数値なし → 数値なし → 数値なし → 8.6 → 6.7


体重は入院時(104.6kg)から67日目で13.3kg減。
コレステロール・中性脂肪ともに、前回より少し数値が上がるも、充分に正常値の範囲内。
尿酸値も順調に下がっている。
血糖値は、空腹時351(我ながらすげーな)から、食後2時間でも188に。
もちろん、まだ高いけれど、かなりの改善だ。
そして、HbA1cが6.7へ。投薬のおかげとは言え、だいぶ正常値に近づいた。
糖尿病手帳のグラフに記入できないほどの高数値だったのは、
たったの3カ月弱前のお話である。

「血圧はどうですか?」
「家での計測では、平均で160の90くらいです。」
「そうですか。もうちょっと低い方が治療効果が出るんですけどね。」
と言いながら、Ws先生が血圧を測る。
「あれ。うふふ。」
「先生、いま鼻で笑いました?」
血圧計を覗き込んだ看護師さんもクスクスと笑う。
「えっと、192の100ですよぉ。」
あららら。午前中、整体に行ったので影響があるかもね。
白衣高血圧かなぁ。」と先生。
「家ではもうちょっと低いんですけどね。
 あっ、やっぱり先生の魅力にやられて、ドキドキしちゃってるとか。
 ・・・・、って一応言ってみましたけど。」
先生、「あぁ、はぁ。」と微笑でスルー。
「血圧の薬を、少し新しいものに変えてみましょう。」

「それから、腎生検を延期いたしました。」
「そうなんですか? どうしました?」
「いや、あの、くそ忙しいもんで。すいません。」
「腎臓の診断がつかないと治療のステップも進めませんからね。
 なるべく早く受けてくださいね。」
「わかりました。針がイヤで逃げたわけじゃありませんから。」
「ほんとですかぁ? 背中の厚みをもっと解消するためだったりして?」
「なんだよ、ちくしょう。リスクは回避したいんですよ。怖いから。」
あははは。
ということで、次回の診察は10月7日。

16時5分、栄養相談。管理栄養士さんとの面談。
前回お渡ししていた資料(ブログを元にした食事メニュー一覧)を精査してくれて、
そこからのアドバイスいろいろ。
「炭水化物を意識的に抜こうとしていますか?」
「いえ、そんなつもりはありませんが。ご飯は3単位、パンは4単位弱ですよ。」
「高山さんは4単位まで大丈夫ですよ。」
「そうでしたっけ。なんとなく、おかずを食べたくて、無意識に控えていたのかも。」
「1日20単位1600kcalに近い感じですね。」
「そうですかぁ。だから、退院後の方が痩せ方が早いのかな。」
「長く続けていくためには、無理したり、ギャップを作らない方が良いですよ。」
「そんなに無理しているつもりはないですが。慣れたってのもありますし。」
たしかに、摂取カロリーは多めに見積もって計算している部分もあるんだよね。

次回、体重増減のタイミングの謎
  ・・・けっこう食べてるつもりなのに減るとか、その逆とか・・・
を解明するために、体重増減表に摂取カロリーの項目を加えて提出することを約束する。
飲酒と体重増減の関係もわかるかも知れない。

後半は、前回なぜか話題が広がった
「糖尿病患者や治療スタッフの交流の場(機会)」の必要性について。
この件は副院長の古川さんに直訴をして、おおむね了承ということだったので、
管理栄養士のTさんに、ぜひ具体化させていきましょう、と煽り気味にお話しする。
この取り組みは、直接的には病院経営に寄与するわけではないが、
活動の結果、「中央病院は糖尿病治療に手厚い」という評判を呼び、
かならず患者にも病院にも利益になるはずだ。
NCVも絡めるプランもある。函館を糖尿病に優しい(強い)街にしよう。
病気(状況)を逆手にとって楽しむ。仕事(活動)につなげる。
これは僕流の治療を継続するための方法だな。

17時10分、病院を出る。17時半からWAKOビルで取材の予定。
こりゃ遅刻だ。薬は明日とりに行こう。雨のなか車を走らせる。

WAKOビルで打ち合わせ。
来月1日にオープンする店舗の新聞広告の内容について。
小さな箱型店舗(スペース)を多数用意して集客につなげるスタイル。
取材するついでに、いろいろ無責任な思いつきでアイディアを提供してきた。
若いスタッフで、まだ手探りって感じだったので。
本気でおもしろがった方が、利用者もお客様も楽しくなれるんだよ、と。
駐車料金600円。ぐぇ。

20時、亀田本町の魚長で晩飯の買い物。
空腹がそうさせたのか、診察後の油断か。焼き肉を決断。

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◆焼き肉10単位800kcal、おにぎり1個2.5単位200kcal、野菜。

22時、入浴。
25時、就寝。

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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