ツイッターによる話題の展開実例(函館市亀尾地区に関する考察)

たまに糖尿病以外のことも書いてみたりする。
記録のために、「ツイッター」での会話を転載しておこう。

きっかけは些細なことだ。
昼飯の食材を呑気につぶやいたことから始まる。

ツイッター(Twitter)は、ミニブログ・簡易ブログなどと紹介される場合が多いが、
3カ月ほどいじってみた僕の感想は少し異なる。

発言すること自体は「手軽」で「気軽」ではあるが、
ブログを「簡易」にしたものでも、「小さく」したものでもない。
これは、もっと積極的、というか小回りのきくツールだと思う。

興味関心があると判断した人の「つぶやき」が、
次々と自分のページに飛び込んでくる。
その逆、つまり僕に興味関心があると判断した人のページに、
僕の「つぶやき」が飛んでいく。

基本的には、お互いに「つぶやき」を「流している」状態だが、
たまに、その「つぶやき」がより深い興味を抱かせることがある。
そこからがツイッターの本領発揮のような気がする。

あとは下記の実例にて。


【発言者】----------------------------------------------------

  @codaruma : 居酒屋「函館こだるま」 のご店主 http://twitter.com/codaruma

  @monokaki_0138 : 高山 http://twitter.com/monokaki_0138


【やりとり 2010年4月26日15時〜24時】----------------------------------------------------

@monokaki_0138 遅い昼ご飯はおろしたアイヌワサビをご飯に乗せただけ。ツーンとうまい。

@codaruma アイヌワサビ? 沢わさびですか、山ワサビ(レフォール)

@monokaki_0138 たぶんアイヌワサビは通称で、西洋ワサビだと思います。妻の実家からのいただきもの。畑で育てているそう で。結婚して8年くらいたちますが、義母の食文化(亀尾出身)は興味深い。

@codaruma 亀尾地区は旧幕府のお抱え農業試験場、多分北 海道では一番古い歴史ある場所だと思います、庵原函斎の歴史的 行いは、あまり語られませんが、蕎麦、米、その他穀物を育てデーターを残したのは、もっと取り上げられても良いと感じております、亀尾に縁がない私でも、思う

@codaruma 亀尾の自然環境は、大きな川が流れ、雪が少なく、それなりに平地があり(あまし広くは無いけど)日当たりもよく函館市の中では、先人はその環境を見極めてたと思われる、昆布(ひろめかり)鮭、鮎、鱒、その他水産資源、そして鉄なども作られたとても重要な場所だったのでしょう、その他情報も多し

@monokaki_0138 たぶん農住の地としては、この地域で抜群に環 境の良い土地だったのでしょう。漁業と交易を中心とする港町商 都としては箱館(ウスケシ)が発展したわけですが、その周囲に亀尾と亀田という農村(食料供給地)があったことは重要なファクターです。

@codaruma その通りですね、亀尾の歴史を研究された方の 手記をみると、とてもおもしろくて、一気に読んだ事あります、 燃料である炭も大量に作られてたたし、調べると、いかに重要な場所であったかが判ります。

@monokaki_0138 その「手記」を読んでみたいです。妻の母方の実家は、まさに亀尾で林業を営んでおりまして、山や畑や馬(こ れは湯川村のともつながる。馬具とか鍛冶とか)の話題を豊富に聞くことができて、おもしろいテーマだと感じていたところです。

@codaruma その時にスキャンして保存してました、まずは 見にくいけどお試しをDLしても良いのかも。

@monokaki_0138 さっそくDLいたしました。おもしろい。まだ 画面でざっくり読んだだけですが、斉藤三平(奥尻島で三平汁を つくったという伝承あり。島には硫黄鉱山がある)が出てきたり、亀尾が中心地であったのではという発言(これは出身者との会話で今でも滲む考え)とか。

@monokaki_0138 昨年から今年にかけて、亀尾生まれの親戚の古 老が相次いで亡くなったのが残念。追加の聞き取りができたはずだなぁ。それが、僕の役割だっていうのに。

@monokaki_0138 それにしても、俺が今さら言うなって感じですが、デジタルアーカイヴってのは素晴らしいですね。研究者同士で資料を簡便に共有しあえるなんて、ひとむかし前は「無理」って話でしたから。貸し借りは資料散逸の第一歩みたいなところがあったので。感謝です。

@codaruma ありがとうございます、亀尾は旧幕府直轄だった為に、差別されてたような気がします、函館の歴史の影に隠れた重要な事があるような気がします。

@monokaki_0138 なるほど。確かに、その後の「官営」は七飯に移っていきますもんね。亀尾地域の「気質」は特異な雰囲気があ ります。あー、そこのところ、解き明かせないまでも、歴史背景と事実にもっと迫ってみたいですね。


【発言の解説】----------------------------------------------------

「亀尾地区」とは函館市東部にある集落。亀尾町・庵原町・米原町・豊原町など。湯川町と旧戸井町をつなぐ地域で、中央を流れる汐泊川流域の平野には田畑が広がり、後背地の深い山と津軽海峡の海を持つ。大量の古銭が出土した中世遺跡・志苔館跡が近接する。

会話に出てくる手記は「亀尾物語」という文献。データ共有サイトを通じて、スキャニングされたデータを提供してもらう。内容は亀尾地区の住民への聞き取り、函館関連の文献(市史・町史・郷土本)などから亀尾と関係する部分の抜粋、亀尾地区に関する歴史的考察など。書誌は確かめていない。

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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