05 食べすぎ・飲みすぎの最近のブログ記事

(つづき)

道南を「みる」

 観る(見る)とは知ること。知ろうとすること。僕はそう思います。目的地への到達を急ぐこと、それだけを旅の目的や成果にしてはつまらない。きっと、流れる車窓を見ているだけでは、知ることができない・出会うことができないものがたくさんあるはずです。立ち止まる。ふり返る。歩いてみる。それが旅のコツ。

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◆奥美利河温泉(今金町)へ向かう道道にて。

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◆静狩湿原(長万部町)の神社と古木。

※一部訂正(9月7日)

(つづき)

イカ喰い道の探求
 土地のものを食べる。これは旅の楽しみであり、その町を知る最良の手段でもあり、地元の人と接する大切な機会でもあります。ひとつ例をあげてみましょうか。
 函館人にとってイカは珍しい食材ではありません。しかし、旅先ではその土地のイカを食べてみるべきだと思っています。

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海藻おしばでつくったイカ。住吉漁港で採集したアナダルスという海藻をもちいている。ちなみにイカの足8本+触腕2本を忠実に再現。

先日、道南(渡島檜山)の秋観光を紹介する文章を書いたのですが、
依頼主のご意向をよく酌み取っていなかったようで、
最終的に掲載された文章は3人くらい書き手がいるような状態になってしまいました。
これはもう、プロとして恥ずかしいことではあるのですが、
いろんな事情というか背景もありますし。で、せっかく手を付けた文章なので、
ここで僕が「書きたかった」かたちで再掲載しようかと思います。
もともとは地元の人に読んでもらうために書いた記事です。
ちょっと、いや、けっこう加筆していますが。


※今回は文字だらけですがご了承ください。

8月30日(土)、奥尻島の「なべつる祭」を楽しんできた。
島でおこなわれるお祭(5月:島開き、6月:賽の河原祭、7月:室津祭)の締めくくりだ。

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◆黒毛和種「おくしり和牛」のステーキ(ロース300g 2500円)。7年越しの念願が叶って、ようやく口にできた。適度な歯ごたえ、丸みのある牛脂、思わず口からあふれそうになる肉汁。ふだん島では食べられない(奥尻湯ノ浜温泉ホテル緑館では要予約の追加料理として提供)。

お祭は朝の10時からスタート。
前日に島へ渡り準備万端。朝から晩まで会場でビールを飲んでいた。
おかげで日焼けしてオデコが痛い。

5月19日におこなわれたチャリティコンサート。
主催は函館大妻高等学校で、
生徒たちが実習で使っている食物健康科棟のカフェテリアでの開催。

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◆演奏は2006年から函館で活動しているチェンバリストの森洋子さん。

「奥尻島しまびらき」の内容は、ごくごく単純素朴で豪快だ。
まずはとにかく島の味覚をふるまって大歓迎。
さらに、歌や踊りでやっぱり大歓迎。
しまいには大抽選会おみやげ大判振る舞いで大歓迎。
とにかく、この時季の奥尻島へ、さっそく足を運んでくれた観光客に、
ちからいっぱい歓迎とお礼の心を贈りたい。
そんな島らしいイベントなのでした。

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◆うにまるくんも歓迎。ひざの角度がかわいい。

ということで、「奥尻島しまびらき」を楽しんできました。
この日(5月1日)は、全道各地で夏を思わせるような天候でしたが、
奥尻島だけは肌寒い風が吹いていました。
そんな風の影響でフェリーも遅れて、イベントは少しだけ遅れて始まりました。

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◆手を振ってお出迎え。昨年はフェリー船上から見て光景だ。

というわけで、後編スタート。

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◆19時01分。末広町の電車通り。ベイエリアに向かって歩く。

行ってきました。春のバル街に。
バル街をご存じない方はコチラにて。
手短に言うと、函館の西部地区(古い街並みのあるエリア)で飲み食べ歩くイベント。
すでに9回目の開催。
大げさではなく、函館市民は年2回だけのバル街を楽しみにしています。

5枚綴りのチケット(前売り3000円)を購入しまして、
西部地区に点在する魅力的なお店(今回は60店舗)を飲み歩く。
各店舗でチケットを渡すと、
ドリンク1杯とピンチョー(おつまみ)1皿を楽しめる趣向。
そして、さっと飲んで食べて、じゃ次に行こうか、って感じです。

それでは、出発しましょう。

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◆17時30分。まずはチケットを使って、
 今月7日に運行を始めたベロタクシーに乗車。
 基坂の交差点。右手に見える建物は相馬株式会社(1913年=大正2年の建築)。

昨年、このブログでも紹介した「奥尻しまびらき」が、
今年もしっかり開催されます。
奥尻島の観光シーズンを告げるイベントでございます。

 ※昨年の記事はコチラで。 前編 後編
  島らしいあたたかいイベントです。

当然、僕は行きます。ぜひ、あなたも島へ。
ということで、島で僕に声をかけた人には、なにかプレゼントすることにします。
(いちおう書いておきますが奥尻島民は除きます。)

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◆お知らせのポスター。見えないと思うので、詳細告知は下記にて。

プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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