04 街かど・農山村・旅の風景の最近のブログ記事

(つづき)

道南を「みる」

 観る(見る)とは知ること。知ろうとすること。僕はそう思います。目的地への到達を急ぐこと、それだけを旅の目的や成果にしてはつまらない。きっと、流れる車窓を見ているだけでは、知ることができない・出会うことができないものがたくさんあるはずです。立ち止まる。ふり返る。歩いてみる。それが旅のコツ。

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◆奥美利河温泉(今金町)へ向かう道道にて。

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◆静狩湿原(長万部町)の神社と古木。

※一部訂正(9月7日)

(つづき)

イカ喰い道の探求
 土地のものを食べる。これは旅の楽しみであり、その町を知る最良の手段でもあり、地元の人と接する大切な機会でもあります。ひとつ例をあげてみましょうか。
 函館人にとってイカは珍しい食材ではありません。しかし、旅先ではその土地のイカを食べてみるべきだと思っています。

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海藻おしばでつくったイカ。住吉漁港で採集したアナダルスという海藻をもちいている。ちなみにイカの足8本+触腕2本を忠実に再現。

先日、道南(渡島檜山)の秋観光を紹介する文章を書いたのですが、
依頼主のご意向をよく酌み取っていなかったようで、
最終的に掲載された文章は3人くらい書き手がいるような状態になってしまいました。
これはもう、プロとして恥ずかしいことではあるのですが、
いろんな事情というか背景もありますし。で、せっかく手を付けた文章なので、
ここで僕が「書きたかった」かたちで再掲載しようかと思います。
もともとは地元の人に読んでもらうために書いた記事です。
ちょっと、いや、けっこう加筆していますが。


※今回は文字だらけですがご了承ください。

先日、道南(渡島檜山)の秋観光を紹介する文章を書いたのですが、
依頼主のご意向をよく酌み取っていなかったようで、
最終的に掲載された文章は3人くらい書き手がいるような状態になってしまいました。
これはもう、プロとして恥ずかしいことではあるのですが、
いろんな事情というか背景もありますし。で、せっかく手を付けた文章なので、
ここで僕が「書きたかった」かたちで再掲載しようかと思います。
もともとは地元の人に読んでもらうために書いた記事です。
ちょっと、いや、けっこう加筆していますが。


※今回は文字だらけですがご了承ください。

8月31日。お祭から一夜明けて、港に別れのテープが舞う。
テープの送迎は、去りがたさと別れのときをあまりに明確に表現するから、
目にするたびになんだか涙がこみあげる。

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◆テープを用意する石岡さん夫婦(島漁師・民宿いしおか)。
ぜんぜん関係ないが、この2日前にスイカをごちそうになった。石岡さんはイカ釣り漁師なのだが、今年の檜山沖日本海の真イカ漁は不調。いつも明るい石岡さんが、「このまんまじゃ、おれたち死んじゃうよ」とつぶやいた。切実である。日本海のイカよ、奥尻へ戻ってこい。

8月31日。お祭から一夜明けて、港に別れのテープが舞う。
テープの送迎は、去りがたさと別れのときをあまりに明確に表現するから、
目にするたびになんだか涙がこみあげる。

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◆テープを用意する石岡さん夫婦(島漁師・民宿いしおか)。
ぜんぜん関係ないが、この2日前にスイカをごちそうになった。石岡さんはイカ釣り漁師なのだが、今年の檜山沖日本海の真イカ漁は不調。いつも明るい石岡さんが、「このまんまじゃ、おれたち死んじゃうよ」とつぶやいた。切実である。日本海のイカよ、奥尻へ戻ってこい。

引き続き8月30日におこなわれた奥尻町「なべつる祭」の様子から。

すっかり取材に来ていることを忘れて、ビールを飲み続けること6時間。
奥尻港に接岸していた掃海艇からラッパの音が。

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◆6時20分過ぎ。気が付けば夕暮れ。信号ラッパと呼ばれる楽器らしい。晩ご飯を知らせる曲だったのかな? 僕は相変わらずビールをラッパ飲み。

8月30日(土)、奥尻島の「なべつる祭」を楽しんできた。
島でおこなわれるお祭(5月:島開き、6月:賽の河原祭、7月:室津祭)の締めくくりだ。

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◆黒毛和種「おくしり和牛」のステーキ(ロース300g 2500円)。7年越しの念願が叶って、ようやく口にできた。適度な歯ごたえ、丸みのある牛脂、思わず口からあふれそうになる肉汁。ふだん島では食べられない(奥尻湯ノ浜温泉ホテル緑館では要予約の追加料理として提供)。

お祭は朝の10時からスタート。
前日に島へ渡り準備万端。朝から晩まで会場でビールを飲んでいた。
おかげで日焼けしてオデコが痛い。

すっかり恐縮しつつ再開。
皆さまの催促と期待の声に感謝。ご迷惑をおかけした恩人に平謝り。
というわけで、リハビリ的にサボっていた2カ月間のことを書いていきます。

今年の道南の夏を感覚的にふり返ると、
気温はやや高めで湿度はかなり多め、曇天と快晴がそれぞれ長く続き、
お盆を終えたら風はあっさり秋になった。

少しぶり返した暑さのなか、先週の金曜日から奥尻島に行ってきた。
いつもは夏の観光オンシーズンに島へ渡るのを避けているのだが(理由は以前たぶん書いたはず)、
今年は7月と8月だけでも島を3度訪問して計9日間滞在した。

夏の終わり、奥尻では島の三大まつりのひとつ「なべつる祭り」が開催された。
そのレポートは次回にて。

※9月2日情報追加(江差函館間の交通に関して)。

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◆8月31日、JR江差駅にて。函館までの帰り道にJRを利用した。実は江差線に乗車するのは初めて。

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◆あのときから15年たった奥尻島。高い防波堤を乗り越えると、美しい島の風景に出会える。

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お知らせ
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1993.7.12 あの時を忘れない
北海道南西沖地震15周年鎮魂行事
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 1993(平成5)年7月12日に発生した北海道南西沖地震から15周年を迎え、全国の皆様の暖かいご支援のもと復興を遂げた奥尻島から、災害の悲惨さを語り継ぐとともに、奥尻島の実情を全国に発信することを目的とし、節目の年にふさわしい鎮魂行事を全町民に参加を呼びかけて実施します。

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◆最大の被害を受けた青苗岬にある慰霊碑「時空翔」

日時 2008(平成20)年7月12日(土) 午後3時から

場所 特洋記念緑地公園(慰霊碑時空翔・奥尻島津波館)

内容(予定)
 15:00 震災15周年鎮魂のとき 鎮魂キャンドル1500本準備
 18:30 ・鎮魂のメッセージ
     ・慰霊碑献花
     ・鎮魂詩「覚えていて下さい」朗読(麻生直子作)
     ・鎮魂のキャンドル点灯
     ・鎮魂コンサート(奥尻島津波館内)
       演奏 吉田千紗
       ※ブーニン氏が震災後に寄贈したピアノによる
     ・鎮魂歌合唱「岬の誓い」
       合唱 奥尻島の子どもたち
       ※麻生直子作詞 星吉昭(姫神)作曲
 20:30 終了

【共催団体】奥尻島地域再生プロジェクト推進協議会 奥尻町
【後援団体・協力団体】奥尻町教育委員会 時空翔を灯す会 函館音楽協会 河合楽器製作所 函館ピアノセンター ヤマハミュージック北海道函館店 他

【問い合わせ】奥尻町商工観光係 01397・2・2351


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◆ピアニスト・ブーニンが寄贈したピアノ(奥尻町立宮津小学校)。震災直後、津波によって重いピアノが上下逆さになってしまった映像が流れた。それを見たブーニンが、震災の翌年に稲穂小学校(現在廃校)へピアノを贈った。

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◆直筆のサインが残る。

プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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