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 寝不足で頭が痛い。横臥よりも座っている姿勢の方が痛みが和らぐので、そのまま眠ろうと努力するものの成功せず。ため息とともに床を離れる。6時半、カーテンを開けると雪がずんずん降っていた。もちろんたっぷり積もっている。

 7時、ターゲス。6回目の採血。昨日の準夜勤の男性から、夜勤の女性看護師に交代している。左腕は痛いと伝えたら、ちゃんと右腕から採血してもらえた。針の刺し直しもなし。さすが。


 体重測定103.3kg。昨日、入院直後の測定では106.1kgだったが、それは朝食をしっかり食べた後だったので。昨年の入院では、入院時 105.9kg → 退院時(21日後)97.95kg。今回は95kgあたりを入院中の減量目標とする。


 7時45分、朝食。


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◆ごはん195g、玉子焼き(甘め)、味噌汁、ササゲの炒め物(病院給食の定番)、春雨サラダ、ふりかけ、牛乳(またも在庫へ)。6単位480kcal。


 今回の入院でも、ごはんの分量が多い。これは本来、フルーツで摂取するはずのカロリーを、アレルギーで果物を食べられないため、ごはんに置き換えているからだ。食べる楽しみが目減りしてしまっている。柑橘系は食べることができるのだが、いまだかつて一度も饗されたことはない。


 9時、血圧測定140/70。まだ落ち着かない。

 昨夜はよく眠れなかったので、食後に眠気が襲ってくる。ベッドに横になるものの、やはり首や肩に痛みが出て眠れない。仕方がないのでベッドに座って、壁に寄りかかって背筋を伸ばしていたら、痛みが和らいできた。そのまま、うつらうつらと1時間ほど座りながら眠る。ときおり身体が左に倒れそうになりながら。


 12時、今朝までのターゲスでの採血結果を受けて、随時血糖(食前後の血糖値)を計測していくことになった。はじめて指先にプツリと針を刺して、にじみ出た血を測定器にひたす。血糖値414mg/dl。バカ高くて笑ってしまう。笑えない状態だけど。ということで、人生初となるインスリン注射。ノドの奥がズドーンと落ち込んでいくような感覚。なんだろうこれは。

 入院中の食事療法と強化インスリン療法(インスリンを投与することで本来インスリンを分泌する膵臓を休ませる)の結果によっては、今後はインスリンの自己注射が始まるかもしれない。とりあえず、日数をかけて治療に励むしかない。


 12時20分、お昼ごはん。外は雪が降り続く。


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◆ごはん195g、豚肉煮(ごはんにかけて丼めしに)、煮豆腐、おひたし。7.5単位600kcal。


 13時15分、外出届を提出。病室を抜け出して、正面玄関でNCVのディレクターと待ち合わせ。ピックアップしてもらって、函館本町の飲食テナント施設「五稜郭ガーデン」にある「NCV オープンスタジオ・ザ・フラッグ」へ。ここで来週配信される「函館図鑑」のナレーションを録音。テーマは「木彫り熊」。

 それにしても、五稜郭ガーデンはお寒い状況だ。人の気配がないので、スムーズに録音できるくらいに。すでに廃墟感が漂い始めている。少なからず補助金だか助成金という名の税金が投入されているはずだが。やりっぱなしでオッケーなら、こんな楽な稼ぎはないだろう。


 16時、病院に戻る。院内のローソンで買い物。パンがうまそうだ。

 病室に戻るとレンタルのWiFiが届いていた。ふだん出先ではiPhoneのテザリング機能でパソコンをネットにつなげているのだが、昨年12月に21日間入院したときはデータ容量購入のための追加料金が発生した。それならばと、今回は4週間レンタルすることにしたのだ。料金は税込・送料込・保険料込の2,450円。申し込み時に使用目的を聞かれるのだが、その選択肢にちゃんと「入院」というのがあった。

 2009年にはじめてこの病院に入院したとき、ノートパソコンの持ち込みはNGだった。使うなら他の患者さんに見つからないように、と言われたものだ。2011年ころからOKになった気がする。いまなら多くの人がスマートフォンを持ち込むだろうし、PDAやノートパソコンとの境界線を引くのも実情にそぐわないということだろう。


 17時、夕食前に血糖値の測定。348。まったくもって高い。人生2回目のインスリン注射。やっぱり胸の辺りがズドーンと落ち込むような感覚。

 17時50分、夕食。


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◆ごはん195g、タラゆず味噌焼き、つきコンニャクの炒めもの。在庫から牛乳。8単位640kcal。


 俺も入院のトーシロじゃあないので、セコなことを言いたくはねぇが、献立表には「プルコギ風」と書いちゃいなかったかい。プルコギと言われりゃ肉料理を期待しちまうだろうが。それなのに、俺のもとに配膳されたのは「タラゆず味噌焼き」。がっかりするなってほうがおかしいぜ。


 というように、食事に一喜一憂するのも入院生活の楽しみ方である。


 20時、本日3回目の血糖測定391。ど高い。就寝前にやはり3度目のインスリン注射。注射には慣れたけど、治療の次第によっては注射が欠かせない人生になるのかと思うと、いまさらながら心暗い。わかっていたことだし、もっと注意深く生活していれば回避する(導入を遅らせる)ことができたことだったわけで。


 21時、消灯。ベッドの上に座る。昨夜のような痛みに襲われるかと思うと、横になるのが怖い。twitterでそんな弱音をつぶやいていたら、年に1、2度ワインを飲む仲の鍼灸マッサージ師(なのかな?)から、寝る姿勢について解剖学に基づいたサジェスチョン(小池百合子風に発音してください)をいただく。頸椎に異常があるのではないか、と。facebookを通じても、同じような症状を経験をした人から、頸椎について指摘されていた。これはもう、揉んで直るようなものではないのだろうと思う。

 2時間ほどベッドの上に座っていて、ふと思いついた。うつぶせ寝だな。たぶん、その姿勢だと首や肩の痛みをあまり感じないはずだ。さっそく、うつぶせ寝用の枕をネット検索。お高いがテンピュールの専用枕が良さそうだ。明日、あらためて購入の検討をしよう。今夜のところは病院の枕に顔を乗せて眠ることにする。試してみると顔への圧迫感はあるが、やはり首や背中の痛みは軽減された。これはいいぞ、と気分が明るくなる。

 暗がりの中でそんなこんなな寝るための検討を重ねていたら、巡回に来た看護師さんに声をかけられて湿布を貼ることに。「白いのでいい?」と聞かれたが、よくわからなかった。首と左肩に貼ってもらう。さすが医薬品。びりびり効いてくる。愛用のカウンターペイン(大正製薬がタイ国で販売している鎮痛・抗炎症剤)よりも強く長く効く感じだ。

 おやすみなさい。

 前夜は2時過ぎまで原稿の修正。ようやく書き終えて、あとはもうお任せに。海外旅行用のトランクを引っ張り出してきて、入院に必要なモノをどんどん放り込んでいく。1年ぶり8回目の入院ということで、必要なものはだいたいわかっている。ゴミ箱もマグカップも初回入院時からのお付き合いだ。冷凍庫のチョコモナカを寝る前に食べようかと迷ったが、わずかに残った病気への良心の呵責が「食べない」という選択をしてくれた。
 6時起床のつもりが7時起床。しばし、ピーさん(セキセイインコ)と遊んでから、朝食を食べる。

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◆ピーさん。口癖は「ビール!」。

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◆ごはん100g、味噌汁2杯、納豆、梅干し。4単位400kcal。

 昨晩遅くから降り出した雪は数センチの積雪に。9時10分に家を出て20分には病院到着。入院受付は10時からということで、とりあえず院内のドトールでブレンドコーヒーをすする。10時ちょっと前に案内されて病棟へ。毎回お世話になっている病棟だ。そして、前回と同じ部屋に案内された。ベッドの配置が変わっていたので、28日間にわたって快適に暮らすために、ベッドと床頭台のレイアウトをしばし検討する。延長コードを配線して、床頭台まわりは仕事机と化す。これもいつものことだ。この病棟の常連ということで、看護師さんからの施設に関する説明は省略してもらう。
 さっそく病衣(パジャマ)に着替える。はじめて入院したときは、パジャマ姿になることへの抵抗感が大きくて、短パン・ポロシャツで過ごしていたものだ。おかげさまで入院常連患者になった今は、あっさりと病衣に袖を通せるようになった。それは敗北なのか勝利なのかはわからないが。

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 11時、ターゲスが始まる。この検査は過去の入院日誌にも何度も登場するが、1日の7回の採血をおこなうことで血糖値の変化を詳細に把握するもの。入院中は何度かターゲスをおこなって、食事療法の効き具合を確かめる。ほかに蓄尿などの検査も定番だが、今回それは土日を挟んで来週になるようだ。
 主治医の回診。「来ないじゃないかと心配していました」と言われる。たしかに、ここ数か月は急激に数値が悪化して、治療を諦めたかのような雰囲気もあったかもしれない。とは言え、今回も自分から頼んでの入院である。回診に付き添う病棟の看護師長さんも同じ人。また来たのって顔をされる(されたような気がしただけだと思うが)。入院時の行動パターンを知ってもらえているので、いろいろ助かる部分も多い。飲食店の常連が「いつもの」とオーダーする感じにも近い。ただそれは、せっかく入院しても入院しても、1年ほどで元の木阿弥化している証左でもある。切迫する日本の医療資源を食いつぶしている1人としての自覚はあるのだが。

 12時20分、昼食。

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◆鶏素麺(汁はあとでかける)、もやしおひたし、牛乳180ml。牛乳は残した(在庫として確保した)ので、4.5単位440kcalくらいか。

 これまで300食近くの病院給食を食べてきたが、麺類が出るのは珍しい。麺がのびないように汁が別になっている配慮も嬉しい。ただし、温度はぬるま湯だ。これはしかたがないだろう。ふだんは地獄のように煮えたぎる汁をすすることに幸せを感じているので、物足りなさもあるが不満はない。

 食後、病室が猛烈に暑いのもあって眠気が襲う。しかし、ここで眠ってしまうと、夜が長くなってしまう。眠気覚ましも兼ねて、病院内にあるローソンに出かける。これも、以前は外出着に着替えてから行ったものだが、今回は病衣のままで買い物へ行く。手配し忘れていたウェットティッシュ、ウーロン茶、ストレス解消のコーラゼロを購入。
 14時、2回目の採血(ターゲス)。

 入院中は治療以外することがない。その治療も、ベッドに縛り付けられているようなものではない。規則正しく生活することが治療の基本だ。あとはその成果を測るために血を抜いたり尿を溜めたりして検査していく。だから、時間がたっぷりある。たっぷりあるので、仕方がないから仕事をすることにしている。世の働き盛りは「入院などしてしまっては仕事が滞る」と心配するのが通常だろうが、私の場合はふだんの数倍の効率で仕事が進むのがありがたい。

 17時、3回目の採血。看護師が交代して男性に。ナースキャップをかぶった看護学生を引き連れている。ちょっと慌ただしい感じで、採血後の処置が丁寧でなく、血がだぶだぶと漏れあふれる。

 空腹絶頂。17時45分、夕食配膳。

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◆ごはん195g、豚生姜焼き(脂はすっきり落とされている)、ツナサラダ、煮豆。8.5単位680kcalと見た。

 入院中はなぜかよりストイックな食事をしたがる傾向にあり、ちょくちょくご飯を半分残したりするのだが、今日は空腹に抗しがたく完食。ただ、米の炊き加減が堅くて、胃もたれする感じ。30分ほど横になる。いつのまにか寝落ちしていて、寝汗をかいてしまった。病室が暑いのだ。

 19時半、4回目の採血。ずっと同じ場所(左腕のひじ内側)に針を刺されているので、痛みが出てきた。一発で決めるには良い場所なのだが。嫌な予感がする。
 21時、5回目の採血。案の定、同じ場所から採血。かなりの痛み。採血しにくい体質(体型?)なのは申し訳ないと思いつつも、すこし工夫してくれよ、とは思う。そして消灯。就寝。

 のはずだったのだが、横臥の姿勢になると首と肩に猛烈な痛みが出るので、10分と横になっていられない。いろいろ姿勢(首の位置)を試すのだが、痛みが緩和したと思っても数分後にはじわじわと鈍痛が広がり、ほどなく我慢できない痛みになる。廊下に出てストレッチなどもしてみるが改善せず。痛みと眠気が綱引きをして、眠気が勝った瞬間に眠りに落ちるが、継続した睡眠は2時間が限界だった。
 たしか、2週間ほど前に、いつもの寝違えかな、という首の症状が発現する。朝起きると左腕全体が痺れているが、少したつと痺れは解消する。首と左肩に絶えず鈍痛。コリをほぐそうと首を回すと、激痛を感じる箇所あり。日ごとに痛みはハッキリしてきて、首の付け根が猛烈に張って痛むようになった。枕は使えなくなり、自宅ではタオルを重ねて少しだけ高さをつけていた。毎晩、首と肩まわりにカウンターペインをたっぷり塗布してもらって、強烈なインドメタシン効果で痛みを紛らわせながら就寝していたのだが。
 これはどうにかしなくちゃなるまい。
函館市・北斗市・七飯町で配信されているケーブルテレビ局NCVにて
30分番組「函館図鑑 なぜうまい函館の水」の放送が始まりました。
昨年10月「本通公園SLの謎」、今年3月「函館の校歌の法則」に続いて、
企画・取材・出演を担当した三つ目の番組となります。

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東京の暑さに負けて函館に出戻りしたとき、
実家の蛇口から出てくる水のうまさに気がつきました。
むかしから「故郷の水はうまい」という言葉もありますし、
函館の水が特別にうまい、というわけではないかもしれません。

ってのは、違う!
函館の水は特別なのだ。

そういう番組です。

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配信は1カ月ほどありますので、
契約者の皆さまはご家庭で、その他の人は街頭テレビで、
遠隔地の人はそのうち誰かが違法アップロードするまでお待ちください。

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【配信時間】
 こちらの番組表でご確認ください。番組名は「函館図鑑」です。

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【取材協力・資料提供】
 函館市 企業局
 近江幸雄
 函館市 消防本部
 北海道 渡島総合振興局 建設管理部 
 函館市中央図書館

【参考資料】
 函館市水道局「函館市水道百年史」
 函館市水道局「函館市水道の100年」
 冨原章「風雪の一世紀 函館水道創設事業史料」
 近江幸雄「函館郷土秘話」
 函館區役所「函館區水道小誌」
 北海道新聞
 高堂彰二「トコトンやさしい 水道の本」日刊工業新聞社


個人的な経験則として「痩せりゃ治る」というものがありまして、
ただしそれも年齢を重ねる毎に結果が鈍化はしているわけではあります。
それでも昨年暮れに敢行した3週間の入院で、
体重を7.5%(105.9kg → 97.95kg)減らしたことで、
いくつかの体調の変化(すべて良化傾向)がありました。

入院中の毎日(21日間)、ほぼ決まった時間と同じ条件で測定していた
【体重】と【血圧】をひとつのグラフにしてみました。
体重計量の際は初回測定と同じ服装で体重計に乗るようにしています。

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体重にくらべると血圧の測定は不安定で、
体が動いたり、会話をしたり、内外の刺激があると、
本来よりも上昇した数値が記録されることもあります。
また、逆に測定時に意識的に下げることも(ある程度は)できます。
そこのところを割り引いて考えたとしても、
このグラフから「体重が減ると血圧も下がる傾向にある」とは言えるでしょう。

上記のグラフでは数値が読み取りにくいので、
一覧表も添付しておきます。

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この他にも下がった(良くなった)検査数値をあげてみます。
いずれの数値でも、下記の日に検査された結果を順番に並べています。

◆11月29日(外来)→12月9日(入院初日)→15日→23日→28日(退院前日)◆

 【中性脂肪(トリグリセリド)正常値50〜149】786→276→136→112

 【LDL(悪玉コレステロール)正常値70〜139】156→145→108→81

 【コリンエステラーゼ 正常値242〜495】594→592→559→479

 【ガンマGTP 正常値70以下】147→97→68→51

 【尿酸 正常値3.5〜7.0】6.6→7.1→6.0→5.8

食事内容が影響する中性脂肪(トリグリセリド)と、
飲酒が影響するガンマGTP(γ-GT)の数値低下(好転)が顕著です。
その一方で、ここでは具体的な数値は紹介していませんが、
腎臓関連の数値(尿蛋白・クレアチニン・GFR)はあまり変化しませんでした。

2003年から保存してあるデータを並べてみると、
体重が100.0kgを超えると各種検査数値が悪化し始めて、
104.0kg前後で入院を検討すべき圏内に達するようです。

検査記録として残っているなかでの最大体重は114.0kg(2005年8月16日)。
現在の病院に通院することになった時点で105.6kg(2009年6月15日)で、
定期検査(約1カ月ごと)以後は109.2kg(2013年12月19日)が最悪、
87.0kg(2009年11月4日)が最軽量となります。

現在の当面の目標体重は90.0kgということにしていますが、
退院直後に訪れた年末年始のご馳走を前にして、
それはまだまだ長い道のりになりそうだと実感している次第です。
深夜どこかの病室の老人が発した泣き叫ぶ声で目が覚めた。
苦しいのか、悲しいのか、三度叫んでいた。
そんなこんなで少し頭が重いが6時半に起床。便通なし。
体重測定は98.0kg。なんだよ、もうすこしなのに。

朝めしまでに、30分ほどかけて昨日分の日誌を整理してアップする。
もしやと思って、ふたたび体重測定。
97.95kg。どうにか退院までに98kgを切ることができた。わずか50gだが。
ということは、30分の執筆(軽めの文章内容)で50g痩せるということなのか。
10時間飲まず食わずに書けば1kg減量できるのか。
なるほど。どうりで痩せないはずだよ。ふだんそんなに書いていないもの。

朝食。お世話になりました。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
味噌汁(白菜)       1杯 0.5単位:40kcal
フキの油炒め        1皿 1単位:80kcal
オムレツ          1個 1単位:80kcal
オクラのおかか和え     1皿(野菜は摂取カロリーに加えず)
【4.5単位:360kcal 7時50分】

幼いことからフキが好きな子どもでした。
小学1年生くらいまでは、ひょろひょろな身体だった。
あんまり食べないし、もっと食べなさいと叱られていた記憶がある。
外に飛び出していくような活発なガキではなかったし、
幼稚園のころまで暮らしていた家の近所には同年代の女の子が多くて、
おままごと的な遊びがトレンドだった。
あとは日がな一日ミニカーを床に並べて一人遊びしていた。
 5歳までひとりっ子だった。
引っ越した後で、やんちゃなガキと遊び回るようになって、
空腹というものを意識してから、メシをもりもり食べるようになった。
あとはずっと肥満とおつきあいしている。
太っているということは、自分の肉体だけでなく
精神構造にも大きく影響したと思っている。自分は醜いという意識は大きい。
「どうせ」という感覚が先に立つのは、
こんなに醜い自分はなにをやっても認められないという観念が強いのだろう。
お酒という相棒を手に入れてからは、
深く酩酊してしまえばそのことを忘れて幸せなになれる。だから溺れる。
それでもこんな身体を維持しているってことは、
実は太っている方が「楽」なんだろうな。


とくに確認されていなかったのだが(他の患者は2〜3日前から聞かれる)、
俺は朝食後に退院ということになっていたようだ。
まだ午前中はやりたいことがあったので、昼食後に変更してもらった。
 入院は1泊すると、翌日早朝に退院しても1日分となるので、
 なんとなく早く出てしまうのがもったいない気がするのよね。

はじめて(自分のお金で)入院したときに、
気にかかったもののひとつに「費用」があった。
どこの病院のホームページや広告を見ても、
糖尿病で14日入院すると費用はおいくらです、という表記は見つからない。
(これは規制があるのかもしれないけど。ここでは面倒なので確認しない。)
そこで患者のブログなども検索してみたが、
あまりばっちり書いている人も少ない(俺も明確には書かなかった)。
事前に問い合わせると、病院からは概算を教えてもらえたし、
実際の請求額はその提示額と大きく違っていなかった。

入院費用は「高額療養費自己負担限度額」を目安にして、
1カ月の最大値を試算することはできる。
ただし、食事療養費などの保険対象外は別途加算となるので注意。
 食事も療法のひとつなのに保険対象外なんだよ!

入院が決まったら、まず初めにやることは
今生の別れを惜しんでの食いだめ・飲みだめではなくて、
役場の窓口に行って「限度額適用認定証」を交付してもらうことだ。
これによって、月額の自己負担限度額が確定する。
(退院後でも手続きできるが、実費仮払いになるので事前のほうが断然よい。)

限度額は標準月額報酬(いくら稼いでいるか)によってランク分けされている。
当然、がんがん稼いでいる人は、じゃんじゃん支払うことにある。
これはまぁ社会的な責任というか負担なので仕方が無いだろう。

 ◆詳しく正確に知りたい人は、
  キーワード「限度額適用認定証」「高額療養費自己負担限度額」で検索を。
  函館市 国民健康保険の場合 → 高額療養費の支給

限度額の区分は5段階にわかれているが、
一般的な世帯だとおそらく「ウ」という区分になるはずだ。
  その場合は
   <80,100円+(総医療費 − 267,000円)×1%>
  が月額自己負担額となる。
ここでの総医療費とは、
負担額(保険適用による三割とか一割分を支払う金額)ではない。
とは言っても、例えば月100万円の総医療費だったとしても、
1,000,000円 − 26,7000円 = 733,000円 × 1% = 7,330円で収まる。
つまり、100万円かかった治療も、三割負担の30万円ではなくて、
80,100円+7,330円 = 87,430円で済むことになる。

ここに自己負担金が加算される。
食事療養費は一般区分では1食360円だ。
病衣(パジャマ)のレンタルは1日72円となる。
差額ベッドを利用した場合はその使用日数分を足す。

例えば、内科的な治療で14日間入院した場合は、
一般的な収入を得ている世帯だと、
87,430円+(食費360円×42食)+(病衣72円×12日)となって、
93,334円が目安となるだろう(冬は暖房費なども加算される)。

ただし、この「高額療養費自己負担限度額」は、
毎月の月初から月末を区切りにしているのが注意する点だ。
同じ14日間の入院でも、
月をまたいで入院した場合は上記の計算を別々に2つおこなうことになる。
入院スケジュールを考えるときに、いつもここに配慮して日程を決めるので、
実際にはどれくらいの差額(加算)になるのかわからないが、
二倍にはならないまでも、余計なお金はかかるのは確かである。
もし、病気で緊急入院することがあっても、
なるべく月初めに倒れるべきなのである(これは制度上の不備だと思う)。

そういや、入院前に差額ベッドを1日2000円までOKと要望したが、
最後までベッド移動のご提案はいただかなかったな。
ぐるっと病棟を見まわった感じだと、2人部屋は空いていたようだけど。


昼食。これにて完結。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
白身魚のフライ       1皿(衣は剥がす) 1.5単位:120kcal
サラダ           1皿(野菜はカロリー加算せず)
牛乳            180ml(隠し在庫) 1.5単位:120kcal
【5単位:400kcal 12時30分】

献立表ではカレーライスとあったので、
最後の病院食をすごく楽しみにしていたのだけれど、
なんだよ!がっかりだよ!と心に秘めながら、おとなしく食べ終えて、
21日間の入院もゴール。
白いテープは切らなかったが、
腕に巻いた青い腕輪(個人識別票)は切ってもらった。

13時、支払(カード決済)を終えて退院。
そんなに変化はないと思っていたが、やはりすこし心は軽い気がする。
帰宅してさっそく便意。どっさり出た。
体重測定97.9kg。自宅ではパンツ一貫での測定となる。

夕方まで残務処理。
久しぶりにテレビを観てみるが、大きくてまぶしくて騒がしい。
新聞もはらはらとめくっただけで古紙回収に。
本当に購読を止めてしまおうか。

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15時、白鳥町「髪俱楽部」にて剃髪。3600円。
頭を剃るようになってから何年だったろう。
ぜひとも毛根には退化していただいて、床屋代を浮かせたいところだが。
短髪・ゼロ髪にしてからの方がお金がかかっている。
ちなみに、1回の料金は坊主前後で変化なし。
すっきりして帰宅。


いよいよ夕食。あっさりと思っていたのだが。

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肉(豚串・香薫)      たくさん 12単位:960kcal
チーズ           いくつか 3単位:240kcal
サラダ           1皿(野菜はカロリー加算せず)
金麦<糖質75%オフ>    350ml(100mlあたり33kcal)1.5単位:120kcal
赤ワイン          2杯 2単位:160kcal
【18.5単位:1480kcal 18時30分】

けっきょく飲んじゃった。でも、これっぽっちで酔っぱらう。
いいじゃないか。リハビリだ。年末だ。年始だ。
寝る前に入浴したら寝入っていまい溺れかけた。
退院して気が抜けてしまったようだ。


ということで、今回の入院日誌はこれにて終了とする。
すでにターゲス検査の結果分析は記事としてアップしたが、
ほかにも同病を抱える皆さんの参考になる情報は開示していくので。

ほどほどに、乾杯。

【本日の食事量総計】
28単位:2240kcal(設定値:21単位1680kcal)
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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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