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ニュアンスが難しいのですが、
原稿料1円だから仕事をやらないってのとも違いまして。
心意気を感じると、ギャラのことはあまり考えずに、
こちらからぜひにもやらせてくださいってことになりますし。
はなから1円しか支払うつもりがないような人とは一緒に仕事はできません。
そんな感じだろうか。
書くことは特別なことではないけれど、
無責任に書き飛ばせるものでもないからね。プロとして。

便意を覚えて6時前に起床。

便通あり。体重測定100.6kg。少しずつ、でも着実に。

血圧測定121/75。どんどんまともになるじゃないか。


まだ薄暗い外は真っ白な雪で覆われている。

子どものころは12月25日の朝に大雪が降って、

それが根雪になるというのが定番だった。

いつのまにか、そのタイミングが遅くなり、

近年は年明けくらいにズレこんでいたのだが、

今年は逆に早めの根雪になりそうだ。


看護師さんが廊下を歩きながら、

楽しげに今夜の忘年会の話をしていた。

いっぱい飲みそうだよな。


朝食はこちら。



米             195g(25%残す) 3単位:240kcal

味噌汁(しめじ)      1杯 0.5単位:40kcal

ツナマヨ和え        1皿 1単位:80kcal

もやし白和え        1皿 0.5単位:40kcal

ちくわ炒め         1皿 1単位:80kcal

牛乳            180ml(飲まずに保管)

【6単位:480kcal 7時50分】


今朝はおかずが多い。

ツナマヨをパンに挟んで食べたいものだ。

退院したらパンを買いに行こう。とびきりのやつを。


11時、主治医の回診。


まずは高血糖症(糖尿病)の状態から。

蓄尿検査(C-ペプチドの測定)の結果からは、

現時点ではまだ「自前のインスリンは分泌されている」が、

これまでの数値(入院のたびに同検査をしている)と比べると、

「インスリンを分泌する膵臓の機能は落ちてきている」ことがわかった。

 インスリンとは血糖の上昇を抑える役目をしているホルモンのこと。

 つまりこの機能の低下は、高血糖の症状が進行することを意味する。

 以前の記事で触れたように、高血糖症状は合併症を招くので

 最終的には「死」に至る病気につながっていく。

さらに、ターゲス(血糖値日内変動)の結果から検討すると、

インスリン抵抗性が増しているようでもある。

「ちょっとのインスリンでは血糖値が下がりにくい状態」と説明された。

ターゲスとは食前食後の決まった時間に採血をして

血糖値の動きを詳細に確認する検査である。

今回の数値変化から読み取れたのは、

 「インスリンが遅れて効きだす」ことと、

 「夜間の血糖値がさがらない」ことだった。

入院直後のターゲスでは当然だが、

入院7日後(食生活改善後)となる2回目のターゲスでも、

血糖値は同様の推移を示していた。

ここからインスリン抵抗性の進行が判断できるというわけである。

ターゲスについては、入院14日目くらいに3回目をおこなうので、

すべて出そろった時点で並べてみようと思う。


そして、もうひとつの案件(懸念)である腎機能について。

 糖尿病とC型肝炎(これは昨年で寛解)に続く三つ目の持病だ。

 腎臓機能の低下は、糖尿病の合併症としても知られている。

 私の場合も、いわゆる糖尿病性腎症は腎機能低下の一要因だろう。

 ただ、子どものころから健康診断の尿検査で

 かならずタンパク尿で要検査となっていた事実から推測されるのは、

 もともと腎機能がそれほど良好ではなかったということ。

 そこに肥満とか高血圧とか糖尿病とかが重なり、

 ほかの人よりも早く慢性腎臓病(CKD)へと進行したのかもしれない。

最新(15日)の血液検査では、

腎臓機能の指標となるクレアチニンが2.29と上限値を超えている。

これは手もとで記録している2003年12月以降の検査結果のなかで、

最悪の状態であり明かな慢性腎臓病(CKD)である。


クレアチニンの数値が記載された血液検査の結果がお手元にあるなら、

下記のサイトを開いて自分の腎臓をチェックしてみてほしい。

 ◆日本慢性腎臓病対策協議会「腎機能をチェックしましょう」

私自身のデータ(43歳・男性・クレアチニン2.29mg/dL)を入れると

はっきりと次のような診断を下された。


--- チェック結果 ---

ステージG4。腎機能は高度に低下していると推定されます。

透析治療を要する重症な腎不全になる危険性が高く、

心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患にかかりやすい状態です。

高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満・喫煙は、CKDを悪化させますので、

しっかりと治療してください。透析療法や移植についての説明を受けて、

そのような治療が必要になった場合にどうするか、

腎臓専門医に相談すると良いでしょう。<一部改変引用>

--- ここまで ---


まったくもって残念である。

ちなみに、クレアチニンの数値を少しずつ高くして入力していくと、

私の場合は3.9を超えたところで

「末期腎不全と推定されます。透析治療などを要する直前の状態です」となる。

クレアチニンの欄には4.0までしか入力できない。

1年ほど前から数値上昇を指摘されていたし、気にしてもいたのだが、

ここ半年でいっきに悪化してしまった。


慢性腎臓病の場合は「腎機能の回復は見込めない」。

 ◆全国腎臓病協議会「腎臓病について」


今後の治療としては、

腎機能の悪化をすこしでゆっくりにすることが目標になる。

(これまでも目標は同じだったが、よりシビアにということ。)

そして遠くない将来、末期腎不全にたどり着いてしまった時点で、

人工透析をはじめるということになる。

まったくもって残念だ。


御用達であるAmazonの履歴を確認してみると、

クレアチニンが悪化しはじめて今年5月に関連書籍を購入している。

いずれも出版日が新しく、入門・解説にはぴったりの本だ。


 『腎臓病と診断されたら読む本』経営者新書・幻冬舎

 『腎臓病の人のためのひと目でよくわかる食品成分表』学研プラス

 『改訂版 慢性腎臓病(CKD)進行させない治療と生活習慣』法研


   



さすがに沈みがちな気分のまま昼食。

悩んでも落ち込んでもお腹はきっちりすくのである。



米             195g 4単位:320kcal

鶏肉            1皿 2単位:160kcal

のり和えも         1皿(野菜はカロリー計算せず)

もやしのおひたし      1皿(野菜はカロリー計算せず)

【6単位:480kcal 12時30分】


毎回書いているが、

とにかくお肉は脂質がほんのりも感じられない。

これなら魚か豆腐を食べていた方がマシに思える。


13時30分、病院を出て自宅までの散歩へ。

コースはいつものように五稜郭公園を抜けて行く。

今日も観光客が大勢いらっしゃっていた。ありがたいことだ。

めぐりめぐって俺も儲からないものだろうか。

自宅で用事を済ませて滞在15分。今日もかみさんは出かけている。

俺がいないと伸び伸びしているのかもしれない。

16時過ぎに病院へ戻る。


17時、星野さんが来る。重病人(末期癌)が病人を見舞うかたちだ。

函館の古地図をテーマにしたカレンダーが完成したので、

出版協力のわけまえ分として数冊いただく。

俺がお手伝いしたのは、

各月に掲載された古地図のキャッチ(紹介タイトル)を考案したのと、

編集およびデザイン上のアイディア提供、

それに版元として図書コード・JANコードの提供くらいだが。

香典だと思って(ご本人がそうおっしゃるので)協力したら、

ずいぶんとお高くついた気がする(冗談だからね)。


コンパクトかつ高精細。

古書店で見つけても数万円~数百万円の地図が、

お手元に置いておけるのは魅力だろう。

なによりも、古地図という視点から「函館の歴史」を概観できる。

各ページおよび巻末の解説を、ぜひ読んでいただきたい。


hoshinocalendar1.jpg


星野裕 編著

「箱舘古地図 2017 Calendar 時代をめくる」

ビットアンドインク発行

ISBN978-4-9906706-4-1 C1425 ¥463E


1部500円(本体463円)

購入先はこちらのサイトを参照してください。

 ◆函館古地図・古写真ポスター


出版記念の講演もあるようで。

 ◆函館蔦屋書店「古地図で楽しむ函館の歴史」

  2016年12月26日19時から


30分ほどで星野さんは帰る。

来月のイタリア行きの話をすこし。

入院費、親戚の子どもへのお年玉、イタリア渡航費と、

この年末年始にお金がどんどん消えていく。

たぶん破産するじゃないかと思う。


夕食のお時間です。



米             195g 4単位:320kcal

柳川風(肉・卵)      1皿 2.5単位:200kcal

味噌汁(山菜)       1杯 0.5単位:40kcal

冷や奴           1皿 0.5単位:40kcal

【7.5単位:600kcal 12時30分】


汁気に飢えているのかも。

柳川風を迷った末にごはんへぶっかける。

完食してしまった。明日の体重は減っていないだろう。


【本日の食事量総計】

19.5単位:1560kcal(設定値:21単位1680kcal)

朝5時ちょいに起床。体重測定101.0kg。

まだ暖房が入っていないので寒い。

あっという間に丸1週間がたってしまった。

体重は減ったとは言え、体調に著しい変化はない。


昨夜、飲みに出かけるかみさんをメールで見送って、

23時前には就寝していたはず。

起きてメールをチェックするが、かみさんからのメールはなし。

無事に帰宅したものやら。


5時40分、スチームストーブがガキンガキンと音をたてて

ようやく暖房がついたようだ。

病室だけでも一晩中つけておけないものなんだろうか。

まだ寒かったので、いったん布団に入り直す。

7時に起き上がりカーテンを開けると、

いかにも真冬の雪(あのふわっとしたやつ)が静かに、

でも次々と降ってきていた。これは大雪になるかもよ。


同室のふたり(70代後半と80代半ば)がお葬式の話をしている。

自分が死んだときにどうするか、ということ。

「こればかりは仕方がない。

  ふんばってもどうしようもない。

      おまかせするしかないのさ。」という結論に。

そういう境地になれるのだとしたら幸せだ。


7時過ぎにかみさんからメール。

飲み過ぎたが無事に帰宅はしていたようだ。


朝食のお時間。



米             195g(25%残す) 3単位:240kcal

味噌汁(ニラ)       1杯 0.5単位:40kcal

里芋の煮物         1皿 1単位:80kcal

ボイルウインナー      1皿 0.5単位:40kcal

大根と人参の甘酢和え    1皿(野菜はカロリー計算せず)

牛乳            180ml(飲まずに保管)

【5単位:400kcal 7時50分】


ウインナーを1本だけ食べる習慣はない。

俺的食生活では病院食以外では考えられないことだ。

ウインナーとソーセージの違いでも書こうと思ったが、

それは各自でお調べいただくとして。


9時、血圧測定121/75。いいじゃない。


その10分後には予定通り外出。

正面玄関前でタクシーに乗り込む。ここは函館交通が出入り業者のようだ。

自宅まで950円。


10cmほど雪が積もっていたので、さっそく自宅前を雪かき。

かみさんは外出中。

郵便物・荷物を整理。たまっていたiPhoneのアプリのアップデート。

午前中は自宅で原稿を書く予定だったのだが、

1週間ぶりにある自分の寝床の魅力に抗せず布団にもぐり込む。

1時半ほど惰眠。あわてて起きて午後からの取材準備。


昼食は用意してもらっていたものを。



おにぎり(鮭)       100g 2単位:160kcal

カボチャのマッシュ     1口 0.5単位:40kcal

野菜(トマト・オクラなど) 1盛(野菜はカロリー計算せず)

【2.5単位:200kcal 12時20分】


大きな弁当箱を開けると、小さなおにぎりが入っていた。

野菜には醤油をかけて食す。もちろん減塩。うまい。

病院の食事に添付されてくる減塩醤油はびっくりするくらいまずい。

醤油なり塩なりダシなり、基本的な味を決めるものは

すこし質の良いものを選んで使うべきだと思う。


先ほどの雪かきから3時間ほどで、また同じくらいの積雪あり。

クルマの雪おろしなどもやっているうちに、約束の時間が迫ってしまう。

視界もきかない猛吹雪のなか、北斗市の取材先へ移動。

座談会の立ち会い記録ということで、

そこから3時間ほどパソコンに会話内容を打ち込み続ける。

専門用語が多くて予習してきた語彙では追いつかないが、

話を追いかけているうちに、少しずつ見えてきた。


4時間後に帰宅すると、また同じくらいの積雪。

本日3回目の雪かき。


いつも自宅への配車をお願いしている●●タクシーに電話。

15分ほどでお待ちください、とのこと。

この雪のなか、しかも夕方のタイミングとしては早い。

実際は12分で来車。

タクシーの運転手さんが、

このクルマ(コンフォート)は新車なんですと自慢する。

横滑り防止装置もあり、ABSも高機能で静か、エンジンも力強い、と。

そう言って自慢げに急発進をして急ブレーキを踏んで、

まるでガキのようにはしゃいでいるのがおもしろかった。

その後、お決まりの行政批判をしだしたので、

適当にあいずちをうちながら「ポケモンGO」を起動した。

1030円で病院に到着。


すぐに夕食の時間。



米             195g 4単位:320kcal

水炊き風          1皿 1.5単位:120kcal

味噌汁(タマネギと芋)   1杯 1単位:80kcal

おひたし(小松菜)     1皿(野菜はカロリー計算せず)

【6.5単位:520kcal 17時55分】


「水炊き風」という料理は食べてみてなるほどと感心。

ポン酢で味付けされていて、

水炊きを呑水(とんすい)に取り分けたような感じではあった。

いつもなら、この量を10回くらいおかわりするわけだ。

鶏肉は胸の部位で、皮や脂はすっきりさっぱり取り除かれていた。

タマネギとジャガイモの味噌汁がうれしい。

これにタマゴをといて入れれば贅沢かつ最高のひと椀になる。

田舎くさいけれど、これが俺の食のルーツである。


雪かきと取材仕事で疲れたので今日はここまで。

消灯までネットで旅行情報などを調べていた。

入院してからイタリア語かたこと会話の勉強をサボっている。

忘れてしまわないうちに復習せねば。

「メニューをください」「ワインを追加して」「お会計をお願いします」

これしか憶えていないけれど。


 

 このテキストについてきたCDを、クルマで移動する際にずっと聴いていた。
 最初に憶えようとしたのは「Vorrei un vino rosso in bottiglia.」だ。

【本日の食事量総計】

14単位:1120kcal(設定値:21単位1680kcal)

6時ぴたりに起床。ぐっすり眠れた。

自宅での就寝時と同じようにパンツ一貫でベッドに入ったのが勝因か。

明日からもそうしよう。巡回に来た看護師さんに見られないように。

検尿。便通なし。

体重測定101.6kgで前日比0.2kg減。

明日・明後日あたりからまた減り出すだろう、と期待。


今日は2回目のターゲス(血糖日内変動検査)なので

夜までに7度の採血がある。

7時、まずは1回目の採血。

いつも針を刺す場所が同じで、血管が硬くなってきたそうなので、

違う場所からの採血にチャレンジするという。

こちらとしては失敗して何度も刺されるのは嫌なのだが。

しかも、朝の失敗率は高いし。

なんて思っていたら、やっぱり失敗。

結局はいつもと同じ場所から血を抜いた。


病床から眺める窓の景色は

四方を病院の建物に囲まれた狭く無機質な空間で、

空もちょっぴりしか見えないのだが、

朝焼けが外壁をまぶしく照らして美しかった。

明るいと気分も晴れるというものだ。


昨夜のうちに書いておいたブログ記事を推敲してから投稿。

つくづく仕事の原稿もこんな感じにスムーズに書けたらいいのに。

この文章をなげやりに書いているわけじゃないけど、

やっぱりお金をもらう(対価を期待されている)原稿と、

ほぼ自分のための記録文(公開日記)とでは、

文責の重さがネズミとゾウくらい違う。


 


 本川達雄『ゾウの時間 ネズミの時間』中公新書


 18歳、浪人生のときに読んだ本。当時のベストセラー。

 かんたんに導入部だけの内容を言うと、

 身体の大小や寿命の長短に関係なく、

 動物(人間をふくむ)の対体重あたりの必要エネルギー(一生分)は

 同じという話だったはず。心臓の鼓動の数とかも。


長い文章でも短い文言でも、

書き手は「書く」ことには同じく熱意を持って向かいあうはずだ。

書きやすいか書きにくいか、書きたいか書きたくないか、それは別もの。

ぼくにとっては、書くことは効率の良い商売ではないが、

それ以外に換金の手段がない。


などと考えているうちに朝食。



米             195g(半分残す) 2単位:160kcal

味噌汁(しいたけ)     1杯 0.5単位:40kcal

いんげん油炒め       1皿 1単位:80kcal

たまご焼き         1皿 1単位:80kcal

ポテトサラダ        1皿 0.5単位:40kcal

ふりかけ          1袋(使わずに保管)

【5単位:400kcal 8時00分】


食べ物として嫌いなものではないけれど、

味噌汁の具としてのしいたけって、なんだか投げやりな見た目だよね。


9時半、2回目の採血(ターゲス)。


コーヒーを淹れるようとデイルーム(病棟にある談話室)へ行くと、

車イスに座った老婆(パジャマ姿ではない)がひとりで窓を向いていた。

湯を注ぎながら耳をすませると、その老婆のつぶやきが聞こえてくる。

「くそにもならねぇ。くそにもならね。くそにもならねぇ。」

何度も何度も「くそにもならねぇ」と繰り返す。

過去を思い出しているのか、いま現在の境遇に悪態をついているのか、

もし知人に面と向かって言われたらドキっとするような言葉を、

窓にむかって、もしくは単なる虚空へ投げかけていた。


11時、本日3回目の採血。

もう失敗は嫌なので、自ら手の甲を差し出す。

ちくりと痛い。痛いけど2回痛いよりはいい。


お昼の時間。



米             195g(半分残す) 2単位:160kcal

焼き魚           1皿 1.5単位:120kcal

炒り豆腐          1皿 0.5単位:40kcal

牛乳            180ml 1.5単位:120kcal

【5.5単位:440kcal 12時25分】


見た目が悪い(味に期待できなさそうな)焼き魚だったが、

ほどよく脂の乗った素晴らしい逸品だった。感謝。


今日はお出かけせずに、朝からずっと原稿を書いている。

明日が締め切りなのだが、ちょっと間に合わなそうだ。

月曜から着手する予定が、散歩にチカラを入れすぎてしまった。

どこかで挽回しよう。


パジャマの交換。シーツの交換。

14時、4回目の採血。


毎日、同室の患者のところに、別室の患者がやって来る。

どうやら昔の同僚らしい。毎日ほぼ同じ会話をしている。

そして五割くらい話が噛みあわない。

函館の景気が良かったころの話が聴けて、すこしおもしろいのだが、

声がうるさく感じることもある。

基本的に病室は療養する(寝たり食べたりする)場所なので、

お見舞いに行く人はベッドサイドで話し込むのは遠慮した方がいい。

患者が身動きができる状態ならデイルーム(談話室)へ行くべきだ。

いくら声をひそめて話していても、

同じ病室内にいると話はすべて筒抜けである。

入院していると見知らぬ人の家庭事情にどんどん詳しくなってしまう。


かみさんが来て、30分ほど病院内のドトールで無駄話。

今日はやはり病院内にあるローソンで購入したケーキを、

わたくしの目の前でぺろりっと平らげていた。

クランベリーソースがおいしそうでございました。


IMG_8884.JPG


15時過ぎ、富岡町「居酒屋あまの」に電話。

今月30日の宴会を予約。予定では退院の翌日である。


外では雪がちらちら舞い落ちてきた。

窓は二重になっているけれど、

二世代前くらいな感じの勢いですきま風が入ってくる。

この病棟はこの病院では古い建物なので。


17時、本日5回目の採血。

入院時から数えると12回目の採血になる。

もう左の肘窩(ヒジの内側)は痛くてダメだ。

右の手の甲も痛みが増してきた。

右肘窩は失敗続きだし、左の手の甲はなぜか血管が隠れがち。

この先も血管には苦労しそうだ。


空腹絶頂。仕事の集中力も途切れてしまうほど。

ようやくの晩ご飯。



米             195g 4単位:320kcal

すまし汁          1杯 0.5単位:40kcal

牛鍋風           1皿 2単位:80kcal

サツマイモ         1皿 0.5単位:40kcal

【7単位:560kcal 18時00分】


牛鍋の風ってなんだろう。というよりも牛鍋ってなんだろう。

料理名からは文明開化の雰囲気が頼っているが、

実際に食べると脂質ゼロの固い牛肉にがっかりしただけだった。


旅と酒のお友だちから、すてきな一升瓶の写真が届く。

先ほど宴会予約の電話をした居酒屋で呑んでいるようだ。

自宅にいるかみさんに教えたら、一緒に呑みたいってことになった。

居酒屋からワインバーに移動したようである。

心底うらやましい。うらめしくはない。


21時、本日7回目の採血。これでターゲスがようやく終了。

午後からの採血はすべて右手の甲からだった。痛い、痛い、痛い。


消灯後も仕事を続ける。

窓からは忍び込んでくる寒風がカーテンをゆらしている。

雪はやんだようだ。


今夜もパジャマを脱いで、パンツ一貫で眠ることにする。


【本日の食事量総計】

17.5単位:1400kcal(設定値:21単位1680kcal)

今日も6時10分に起床。

体重測定101.8kgで予測通りの停滞期。

今朝は便通なし。

ちょっとつまらないな、と思いつつ朝食。



米             195g(半分残す) 2単位:160kcal

みそ汁           1杯 0.5単位:40kcal

肉の味噌炒め        1皿 1単位:80kcal

はんぺん焼き        1皿 1単位:80kcal

五目おから         1皿 0.5単位:40kcal

牛乳            180ml (1.5単位:120kcal/飲まずに保管)

【5単位:400kcal 8時00分】


血圧測定128/80。いいね。

しゃべったり動いたりすると血圧値が上がるので、

いつも目を閉じて深呼吸しながら測定してもらうのだが、

がんがん話しかけてくる看護師。なぜだ。


午前中、ひとり退院。3人部屋になる。


お昼前までかかって、ようやくブログ記事を書きあげる。

慢性高血糖症(糖尿病)について、

かるいつもりで解説を書き始めたら、

思いのほか文章が長めになってしまった。

今回の入院では手もとに関連の書籍を持ち込んでいない。

これまで記憶してきた知識による記述になるので、

解釈や説明に齟齬もあるかもしれない。そこは経験談ということでご了解を。

ほんと、病気が気になっている人は、

いま巷でうわさのキュレーションサイトを読みふけるよりも、

(信頼度の低いサイトは削除されつつあるようだけど)

一日でも早く休みをとって病院へ行くべきだと思う。


すこし頭を回転させたので腹が減った。

待ちわびたぞ。昼食。



米             195g 4単位:320kcal

焼き魚(シイラ)      1切 1.5単位:120kcal

【5.5単位:440kcal 12時30分】


サバかと思って食べていたのだが、

あとで献立表を確認してみたらシイラだった。

南の方の海で獲れる魚なのかな。

ハワイではマヒマヒと呼ばれてるそうだ。


 

 『からだにおいしい魚の便利帳』高橋書店

 この便利帳シリーズでは、

 ほかに野菜・調味料・果物の3種を購入している。

 調べる図鑑といよりは、拾い読みする図鑑。

 他の出版社からも、表紙を似せた書籍がたくさん出た。


昼食後、20分ほど居眠り。

同室の患者が外出準備。ご兄弟が亡くなられたそうだ。

病室で患者が喪服に着替えている違和感への黒いおかしみ。

不謹慎で申し訳ないが、そう感じたので。

亡くなった方は父と同い年だった。


別室の患者が移動してくる。どういう理由なんだろうか。

部屋の移動はないが、ベッド位置の移動は何度も経験している。

やはり窓側ポジションが開放感があって良いので、

入院時に確保できていないときは場所が空いたときに

すかさず移動の要望を出している。

この病院にはじめて入院した2009年当時、病室は6人部屋だった。

2011年までそうだった気がする。

ただし、満室(満床)にはなっていないことが多かったが。

近年は同じ部屋を基本的には4人で使っているようだ。


かみさんが来たので、こちらも外出。

看護師さんに、外出届の外出理由欄には、

次回から「運動療法」と書いてくれと言われる。

これまで「お散歩」とか「ダイエット」とか「便秘解消」とか、

「ポケモンGO」とか書いていたのだが、

どこからかお叱りがあったのかもしれない。


天気はほどほどに良かったが外気は寒い。

病院近くの「紅茶専門店ルフナ」のティーラウンジで、

ウバとインディアンミルクティーを嗜む。

IMG_8877.JPG

インディアンミルクティーはチャイのように鍋に牛乳と茶葉を入れて煮出すタイプ。

ただし、チャイとは違ってスパイスは入れていないと思うので、

やわらかくコクがある優しい味わいだった。

牛乳たっぷりで2杯ちょっとの分量だったので

ここでは【2単位:160kcal】を計上しておくことにする。


五稜郭公園を散歩しているうちに、

あっという間もなく太陽が沈んでしまった。

凍えて鼻水を垂らしながら病院へ戻る。


夕食のお時間。



米             195g(半分残す) 2単位:160kcal

中華スープ         1杯 0.5単位:40kcal

棒々鶏           1皿 1.5単位:120kcal

餃子            2個 1単位:80kcal

たいみそ          1袋(食べずに保管)

【5単位:400kcal 18時00分】


これは!

ビール風ゼロカロリー飲料を即時に開栓。

餃子がとにかくうまい。

ふだん自宅で餃子をつくるときは50個くらい食べるのだが、

とにかく貴重な2個の餃子を大切に大切に食した。

ミルクティーを間食したので、お米は泣く泣く半分残す。

今夜がこんなにもご馳走と知っていたなら!


食後、メールチェック。

忘年会のご案内が3件届いていた。

そのうち2つは入院期間中なので参加断念。

どちらも病院から徒歩3分くらいの会場だけど。

もう1件は退院予定日の翌日ということで、

即決OKの回答を返信する。


20時半、待ちに待った便通あり。

やはり散歩は効くのかもしれない。

明日の体重測定が愉しみだ。


【本日の食事量総計】

17.5単位:1400kcal(設定値:21単位1680kcal)

※ミルクティーのカロリーも入ってます。

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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