01 日記の最近のブログ記事

 6時15分起床。ねむい。
 体重測定100.8kg(前日比−0.2kg)。0.1トンを切るまで、あと800gだ。
 7時の血糖値103。よろしい。
 7時45分、朝食配膳。インスリン(ヒューマログ)10単位注射。

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◆ごはん195g、味噌汁、さつま揚げ(残す)、からし菜和え。

 ごはんに味噌汁をかけて食す。あまり上品な食べ方ではないとは思いつつ、幼少のころからやめられない。

 9時、血圧135/83。すこし高め。血圧の薬が減ったけれども、さて。

 午前中、件の看護師さんから謝罪あり。これで心の底からすっきりした。水に流そう。誰にでも間違いはあるし、その反省を積み重ねることで隙きのない仕事ができるようになるものだ。自分のことを省みてみれば、何度も致命的なミスを犯して、それをどうにか挽回して、周囲の人たちに助けられ、そして大目に見てもらい、ようやくどうやら現在のポジションにたどり着いたわけだ。しかし、いまだに同じような失敗は繰り返しているし、この年齢になっても大成どころか成長しているかどうかも怪しいものだ。ただ、幸いにして俺の仕事は命にかかわるようなものではないけれども。今回の看護師さんには、なぜ間違ったのかを自分の中で解明した上で、同じ過ちを繰り返さないことを望むとともに、みんなに愛され信頼される技術と温情を兼ねそなえたプロフェッショナルになることを切に願う。

 12時の血糖値測定。ついに、自分で計測してみることに。ぎこちないながらも、どうにか計測に成功する。148。
 12時30分、昼食配膳。インスリン(ヒューマログ)10単位注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、酢豚じゃなくて酢鶏、ブロッコリー、牛乳。

 なかなかのカロリーと見たが。ごはん半分残しても600kcalほどか。

 今日は自宅に帰って風呂に入るつもりだったが、午後から薬剤師の指導でインスリン自己注射の練習をするということで、病室への引きこもりを余儀なくされる。
 時間を持て余したので、今回の入院ではじめて浴室を利用してみた。入って驚く。浴槽がない。シャワーのみになっていた。これは風呂ではないな。どうりで利用者が少ないはずだ。はじめから病院では入浴するつもりはなかったので、石けんなどは持ってきていない。お尻と股間と足をシャワーで清めて3分でおしまい。

 15時過ぎ、ようやく薬剤師が来訪。インスリン自己注射のレッスン。「痛み」と「めんどくささ」に対する長年の工夫は素晴らしくて、大きなストレスもなく自分で注射できるようになっていた。感心しながらレクチャーを受けていた。すこしだけ取材モードに入って、余計な質問をいくつか投げかけて楽しかった。

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 夕方の採血前に院内のローソンで生野菜(千切りキャベツと千切り大根)を購入。食事の最初に野菜を食べることが、血糖値上昇の抑制にどれくらい寄与しているかはわからないが、3週間近く続けているので食べないと物足りなくなってしまった。退院後はもうすこしランニングコストも下がるだろう。

 16時過ぎに主治医回診。
 いまのところはインスリンの注射を継続する必要があるとのこと。たしかに、だいぶ数値は良くなってきたが、正常値内にコントロールされてるとは言えない状態だ。しかも、自前のインスリン分泌は充分におこなわれている上に、体外からインスリンを補充しているにもかかわらず。我ながら頑強なインスリン抵抗性に感心する。

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今日はピーさんと遊べなかったので写真だけ。

 17時20分、血糖値の測定。今回も自分でやってみる。126。
 17時45分、夕食配膳。いよいよ初めてのインスリン自己注射。看護師さんが見守るなか、手順書に沿って準備を進めていく。空打ち(試し打ち)でインスリンが出てこないトラブルもあったものの、なんとか無難に完了。自分の腹に針を刺す瞬間はすこし血圧が上がったかもしれないが、やってみたら痛みはまったく感じなかった。

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◆ごはん195g(半分残す)、味噌汁(もやし)、ホッケ焼き、大根おろし、炒り豆腐。生野菜を追加。

 食後、盛大な胃もたれ。すこし早く食べ過ぎたかも。もっとゆっくりよく噛んで食べるべきだった。いつもより注射に時間を取られたことで、なぜか焦ってしまったのかもしれない。ゆっくり食べても咎められることはないのだが。

 18時半、血圧測定127/77。脈拍84。ここ数日上昇基調だったので、1日に3回計測するということに。
 21時、自分で血糖値測定。141。自分でインスリン(トレシーバ)注射20単位。看護師さんは褒め上手だな。
 3時ころ目が覚めて、せっかく処方してもらった便秘の薬(ピンクの小粒)を飲むのを忘れていたことに気がつき、ゼロコーラで流し込む。効くかしら。
 7時、看護師さんに声をかけられて起床。
 血糖値測定111。確実にインスリンが効果を発揮してきたようだ。次の段階はインスリン投与をなくせるかどうか、だが。

 7時46分、朝食配膳。インスリン(ヒューマログ)10単位注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、味噌汁(豆腐とさやいんげん)、スクランブルエッグ、大根と竹輪の煮物、ほうれん草と油揚げの煮びたし。生野菜と追加。

 これはスクランブルエッグではなくて炒り卵だな。病院食は卵の加熱がしっかりしている。半熟のゆで卵が食べたい。

 9時、血圧測定136/79。ちょっと高い。測定中に話しかけられたからかも。本日も外出届けを要請する。
 昨夜、眠れないと言ってた同室の老人が高いびきで寝ている。これたぶん入院患者あるある。安心感と背徳感とお得感があるからだろうか、昼間のほうが安眠できたりする。部屋は明るくて、看護師さんたちが出入りする雑然とした中なのに。

 11時半、看護師さんが来て「自己注射の練習」が必要なことを伝えられる。ついにきたか。どうやら退院後もインスリン注射を免れないようだ。仕方ないとは言え、それなりにショックを受ける。注射の仕方は薬剤師からの指導が必要ということで、明日の午後になるようだ。

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◆ごはん195g、うま煮(鶏肉・里芋・人参・コンニャクなど)、海藻サラダ、牛乳。野菜サラダを追加。

 13時半、病院出発。出力してもらった校正紙を受け取るために、五稜郭公園の裏手にあるデザイナーの事務所へ。徒歩なのにクルマで移動するときの道(一方通行路や隘路を避ける)を選んでしまって、余計な距離を歩いてしまった。
 ひと休みさせてもらって復路。今度は五稜郭公園の中を抜けるいつもの道で。寒さに負けて途中で公園内の茶店で「奉行所コーヒー」を飲む。310円。
 昨日の日誌で触れた五稜郭タワー横の除雪状況は、相変わらずの放置状態。文字では伝わりにくいかもしれないので写真を撮ってきた。あちら側とこちら側の除雪格差がわかる。

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 五稜郭タワーから五稜郭公園正面まで僅か30m。タワーだけ利用して帰る客は少ないだろう。もう少し先まで雪かきしてもバチは当たらないと思うのだが。感謝されこそすれ。
 ふだんクルマ移動が基本だから、たまに歩くと気になることが多い。とくに雪道において。やはり取材は足で稼がなくちゃいけないのだろう。

 ぶつぶつ言いながら五稜郭を離れて、無印良品に寄ってコーヒーを購入。15時ちょい過ぎには病院へ到着。看護師さんに、あら今日は早いわね、という顔で迎えられる。

 15時半、資料とノートパソコンと校正紙を持って、病院1階にあるドトールへ。奥尻町役場と観光協会からの来客を迎える。いくつかの印刷物の打ち合わせ。
 長年携わっている観光パンフの改訂については、こちらの提案もふくめた工夫は受け入れらたようだ。そのまま増刷でもよかったのだろうが、できることは少しずつでもブラッシュアップした方が良い。予算縮減で減ページを示唆されていたが、それでも削ってはいけない部分(内容)はあると思っているので、その分はこちらで負担して減ページにならないようにも提案した。個人的な趣味や嗜好だけでなく、歴史や文化への興味関心は旅の動機になるからだ。うまいもの、きれいな景色、よかったよかった。それでは人は呼べないし、リピートもしない。観光にこそ深みとか厚みが必要だと思ってる。

 長年お付き合いをしている人たちは、「また入院かよ」とか「入院中の方が真面目に仕事してるな」という理解がお約束なのだが、考えてみれば一般的には入院すると仕事ができなくなる(もしくは停滞する)ものなのだ。心配と懸念を抱いた皆様には配慮を欠いていたことをお詫びしたい。

 17時の血糖値154。やはりわからない。昼食に米飯を完食したとは言え、その後は1時間ほど散歩したわけだが、血糖値は上昇している。なにが、どんなふうに影響するのか。ぜひ知りたいものだ。
 17時46分、夕食配膳。インスリン(ヒューマログ)10単位注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、タンドリーチキン、和風スパゲッティ、トマト。生野菜を追加。

 よくわからない取り合わせ。おいしかったけれども。

 20時30分、血糖値測定。129。ほどよく下がる。
 21時、就寝前のインスリン(トレシーバ)20単位を注射。18単位から増えてた。血糖値の推移を見ると、だんだんと落ちついてきたようにも思えるが、ここで2単位増えるのはどうしてだろう。食直前の超速効型(ヒューマログ)よりも、俺には1日効果が続く持続型インスリンの方が効果がある、という判断なのだろうか。明日の回診で主治医に聴いてみよう。


 おもに自分のために書いておきたいこと。
 関心のないことに言及はしない。好悪の感情もない。こうあってほしいという思いがなければ、悪口も諫言も提案もしないだろう。安全な場所からこっそり陰口を吐いているわけではない。評価も批判も、その対象を愛していなければ、そんな手間のかかることはしない。
 とは言え、そんな思い(スタンス)が周囲に伝わらないのは、こちらが舌足らずだったり誤解を招くような行動をしている所為でもあるのだろう。それはそれで仕方のないことだ。何事にも限界はあるし、なんとなく相性の悪い人もいるものだ。勘違いやすれ違いにも、そこに至ったなにかしらの理由があるはず。
 ただ、少なくとも主張しておきたいのは、大切にしている文筆という手段を使って陰口を書くことはない、ということだ。どこかに匿名で悪口を垂れ流すようなことはしない。そういう行為は否定しないが(有用な場合もあるので)、自分ではしないということ。もし、私がそのようなことをする人物だとお考えなら、まったくもって心外である。
 折り合いをつけるのは上手になりたい、とは思っている。
 6時10分起床。すぐにトイレへ。便秘。
 6時39分、寝ぼけたままワインのボルドー赤セット10本入り12,800円(税別・43%引き)を購入。届くのは25日以降。昨年同時期の入院でも同じことをしている。白ワインよりも赤ワインの方が血糖値の上昇がゆるやかだそうで。
 7時、採血。すこしは結果が良くなっているだろうか。血糖値測定124。
 7時48分、朝食配膳。インスリン(ヒューマログ)10単位を注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、目玉焼き、春雨中華和え、おひたし、ふりかけ、牛乳

 食後はすぐに仕事着手。
 昨夜、横になりながら思いついたアイディアをもとにページ構成をつくって、文字や写真の原稿をそろえていく。激しく貧乏ゆすり。止まらない。

 9時、血圧測定151/81。入院後初めての異常値。原稿書きのストレスなのか、血圧が上がるくらいノッているのか。いずれにしろ仕事が影響しているのは明らかだろう。ひとり苦笑いをする。
 それでも、ぎりぎり午前中で送稿を完了。いっきに気がゆるんだ。

 12時の血糖値測定177。あらためて数値を見直してみると、昼食前(朝食後4時間)の血糖値が高い傾向にあるようだ。食事と血糖値の記録を一覧にした表に、血糖値の状態と推移がわかるように色をつけてみた。

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 12時30分、昼食配膳。インスリン(ヒューマログ)10単位を注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、ゆず味噌焼き魚、ナス揚びたし。生野菜を追加。

 13時外出。路面状況、昨日よりは良いが転倒の危険性は高い。除雪の有無によって、歩道に起伏が生じている。今日は五稜郭を抜けて家へ向かう。
 五稜郭タワーのまわりは歩きやすく除雪されていた。しかし、タワーの建物を過ぎて、肝心の五稜郭公園の正面入口へ向かう道に入った途端、これまで歩いた中で最悪の路面状況。未除雪のところを多くの人が通って雪が踏み固まり、昼間の気温で雪が緩んだところを、さらに多くの人が歩くことで路面は「スムージー」のような状態に。タワーから公園正面までは、ほんの僅かな道のりである。五稜郭タワーは、「五稜郭」タワーと名乗って国の史跡の横に大きなタワーを建てることで利益を産んでいるにもかかわらず、公園見学についてはタワーへの入金がないのを理由にしたかのように、その僅かな道のりの除雪は放棄するという所業。信じがたい。五稜郭あってこその存在なのに。こういうときに、企業の感性は暴かれるというものだ。がっかり。

 40分弱で帰宅。帰るなりピーさんが飛んできた。かわいい。
 先週購入契約したMacBookProが届いていた。封を開けて手触りを確かめるだけにしておく。セットアップは退院してから。

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 入浴。何度も寝落ちしかける。
 15時40分、自宅を出発。郵便局へ寄って、普通郵便を3つ窓口から発送。いずれも奥尻島への荷物。病院への戻りも五稜郭を通る。やはりタワー手前の最悪の路面状況は変わっていない。
 すこし水っぽい雪が降る中、病院到着。

 17時の血糖値測定101。おお、入院後の最小値を更新。
 17時53分、夕食配膳。インスリン(ヒューマログ)10単位を注射。

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◆ごはん195g(四分の一残す)、味噌汁(ワカメ)、豚肉のパン粉焼き、かぼちゃサラダ、もやし海苔和え。生野菜を追加。

 うまいな豚肉。

 20時40分、就寝前の血糖値測定。いつもよりすこし早い。担当の看護師は先日インスリン注射の量をミスった看護師だ。あの件について本人からの謝罪も言及もないので、この看護師個人に対してだけは、まだあの間違いを水に流すことができていない。よっぽど「インスリンの量を間違えるなよ」と言おうかと思ったが、入院中は穏やかに過ごしたいので自粛。なんでも早めに処理してしまった方がこじれないのにね。いや、具体的にこじらせるつもりはないけど、ただただ俺の中がこじれるだけ。
 で、血糖値は124で良好。昼食前だけが異常値だったのか。だいぶインスリン抵抗性も縮小されてきたようだ。インスリン(トレシーバ)18単位を注射。
 6時起床。
 体重測定101.1kg(前日比なし)。増えないだけマシ。
 7時の血糖値。125。入院後の最小値タイ。インスリン注射のおかげとは言え嬉しい。おおむね反抗的な俺も、ようやくインスリン抵抗性がおさまってきたのかしら。本日の推移に期待。
 7時43分、朝食配膳。インスリン(ヒューマログ)10単位。

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◆ごはん195g、味噌汁、いんげんゴマ和え、油揚げ、白菜。

 副菜なのか主菜なのか、よくわからない料理。献立を見てもわからなかった。空腹だったので完食。血糖値も良好だったし。

 9時半、血圧測定114/65。
 午前中、ひたすら仕事。
 12時の血糖値208。どんっと上昇。なんだろう。やっぱり素直に、米(炭水化物)を食べると上がるのかな。
 12時31分、昼食配膳。インスリン(ヒューマログ)10単位。

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◆ごはん195g(半分残す)、スパニッシュオムレツ(芋とブロッコリー入り)、ミネストローネ風(豆とベーコン)、レタスサラダ、牛乳(在庫へ)。生野菜を追加。

 いかにもパン食なおかず。献立表にもパンとあったが、俺にはごはん。もう、お米の仕事はしていないので、パンを食べるのは裏切りじゃないんだけどな。

 午後、ずーっと原稿づくり。疲れた。

 17時の血糖測定115。おお、低い。昼食あんまり食べてないもんな。お米の増減が血糖値にどれくらい影響するのか、もっとデータを集めたいところだ。
 17時50分、夕食配膳。インスリン(ヒューマログ10単位)注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、サバの漬け焼、長芋の千切り、大根おろし。生野菜を追加。

 献立表には「菜めし」とあった。菜っ葉なのか海藻なのかわからないくらい僅かに入っていたかも。どうせならもっと存在感をアピールしてほしい。サバが2切れもあってカロリーが心配になる。魚の脂がうまいことこの上なし。

 食後も寸暇を惜しんで仕事。
 21時の血糖値164。就寝前のインスリン(トレシーバ18単位)注射。
 22時半ころ疲れ切って仕事おしまい。明日の午前中で間に合うだろうか。横になった後も頭だけが仕事モードから戻らず、原稿のアイディアを頭の中でこねくりまわす。どうにか原稿のパズルを組み合わせられそうだ。
 6時10分起床。血糖値測定147。
 体重測定101.1kg(前日比−0.1kg)。ちょっとずつ、ちょっとずつ、減ってはいるが。脱水機にでも入りたい。

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◆ごはん195g(半分残す)、味噌汁(しめじ)、竹輪炒め(半分残す)、切り干し大根の白和え、ほうれん草のツナ和え、味海苔、牛乳(在庫へ)。生野菜を追加。

 9時、血圧測定。115/65。外出を申請。
 午前中はとっぷり仕事。昼が近づくと、いつもよりも空腹感が大きい。
 12時の血糖値137。ほどほどの状態。ただ、朝めしが少なかった感もあるので。
 12時27分、昼食配膳。インスリン注射。

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◆ごはん195g、鶏肉、もやし。

 完食。12時50分には外出。

 歩道の雪はとけてぐちゃぐちゃ。ところにより5〜7cmほどの水深がある水たまり。雨水管につながるグレーチングが雪山に埋もれているのだろう(函館図鑑「下を向いて歩こう」回で得た知識)。
 函館中央警察署から東山墓園通へ向かう歩道は、最低の除雪レベルで自然にできた細い踏み跡のみ。その先にある函館中央図書館前の歩道は幅広く除雪されていて、点字ブロックもしっかり見えていた。どちらも「中央」を名乗る施設・団体だが、それぞれどんなことを考えているのか、なにを大切に思っているのか、本当は誰のための存在なのか、歩道の様子からも自ずと見えてくるというものだ。

 息切れしながら帰宅。出勤前の家人がいた。

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クロネコポイントで交換したミニカーが届いていた。これで2台目だ。

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 サッポロ堂から古書目録が届く。この古書店とは学生のころから二十年以上のお付き合いだ。近年「日本の古本屋」というサイトが充実しだしてからは、古書を目録で探して買う機会は減ったのだけど、年末恒例の目録が来ると(以前は秋に来てたけど)すべてのページに目を通してみる。定番の函館本は揃っているので、ほかに仕事のネタになりそうなものはないかと探しつつ。

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 ピーさんを放鳥して昼寝。指先が猛烈に痛くて目を覚ます。ピーさんに激しく囓られてた。俺さまの相手をしろ、という主張からの行動らしい。

 16時、家をあとにする。今日も帰りはバス乗車。来たバスに乗り込んだものの「たぶん違うな」という感触があったので、発車する前に運転席まで行って「このバスは丸井さんまで行きますか?」と確認。「行かないですよ」ということで降車。すぐ後ろに正しいバスが来てた。時刻表から15分ほど遅れていたので混乱してしまった。しかも、1分ちがいのバスが前後して到着したのもあって。バスは難しい。まして、これが旅先で、さらには海外だったら。函館に来る外国人観光客はバスを乗りこなせているのだろうか。
 道新前で降車。道新1階(ここはかつて広告部が入っていた)のセイコーマートで、生野菜とゼロコーラを購入。ホットシェフの揚げ物臭が魅力的過ぎて、入院中にはオフっているスイッチが入るかける。危険なコンビニである。

 病院まで行啓通を歩く。歩道の路面は酔っ払いならあっさり転んで後頭部を打つような路面状況だ。通りは函館では地価がもっとも高いとされている場所で、商店街(繁華街?)のひとつである。飲食店を中心に、各種店舗が並んでいる道だ。人が往来してなんぼなのだが、そんな店の前の歩道のコンディションは劣悪だ。ところどころ店の前を丁寧に雪かきをしているところがあるが、七割方は降雪積雪圧雪解凍再凍結のツルテカ状態を放置している。店の前の除雪をサボってるところは、絶対に利用しないと心に誓う。路面店としての矜持はないのか。

 17時の血糖値154。
 17時50分夕食配膳。インスリン注射(ヒューマログ10単位)。

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◆ごはん195g、味噌汁(山菜)、柳川風(豚肉)、冷や奴。

 仕事の続き。
 21時の血糖値207。インスリン注射(トレシーバ)。単位が増えたと説明があったが、いくつか確認するのを失念。
 23時ころ就寝。
 6時10分起床。ほどほどに熟睡。
 体重測定101.2kg(前日比−0.2kg)。ようやく4日前の体重に復す。
 7時、血糖値測定。134。
 7時46分、朝食配膳。インスリン注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、味噌汁、ボイルウィンナー、里芋の煮物、大根の甘酢和え。生野菜を追加。

 9時、血圧127/64。計測中に話しかけられたので少し高め(じゃないかと思っている)。
 午前中は昨日からの引き続き。校正のチェックと戻し作業。追加の文字原稿や写真原稿の用意。サムネを切ってはスマホで撮影する。

 11時、主治医の回診。病棟の看護師長と。
 「食事を残しているようですが、あんまり頑張りすぎても退院後に続くかどうかわかりませんよ」と。もっともだ。ただ、どう考えても、ごはん(お米)の量が多すぎるのだ。カロリー量の数合わせになっている。
 「理論上は膵臓が分泌しているインスリンは充分な量です」「まだインスリン抵抗性が残っていますが、食事制限を続ければ、かならず血糖値は下がりますから」。インスリン抵抗性とは、膵臓からインスリンが分泌されても、筋肉や肝臓が血中のブドウ糖を取り込まずに、血糖値が下がらない症状(状態)。原因は肥満・運動不足・ストレスなど。こびりついた抵抗性は、少しずつ剥がしていくしかない。年末にしか掃除しないレンジフードの油汚れのように。
 それでも、せっかくお金をかけて入院しているのだから、どうにか成果を得てから退院したいものだ。体重も血糖値も、その他もろもろの数値も。
 「インスリンを注射すると体重は減りにくくなります。食べた栄養を有効活用するのがインスリンですから」。前途は多難である。

 12時の血糖値165。
 12時30分、昼食配膳。インスリン注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、鶏ささみカツ、中華風やっこ。生野菜を追加。

 カツ!

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ついでに、ピーさんの食事の様子。

 今日は外出せずに、午後いっぱい仕事。入院中の方が労働時間が長いのではないだろうか。ただし、やっぱり仕事の効率は限定的だ。ものを書くためには、ネット検索だけでは無理で、書棚の資料を引っ張り出してくる必要があるもので。

 17時、血糖値測定。161。
 17時56分、夕食配膳。インスリン注射。

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◆ごはん195g(完食)、味噌汁、鶏の水炊き風、ニンジンの和えもの。生野菜を追加。

 食後は気力が落ちてしまったので、仕事はせずに寝ころがる。読書をする気にもならず、だらだらしているうちに消灯時間。正しい入院患者の食後だ。
 21時、血糖値測定。156。インスリン注射。
 今夜は湿布を貼ってもらうのを忘れる。それだけ痛みが取れてきたということだろう。いつもは3枚貼ってもらうのだが、自分で1枚だけ貼った。
 6時半起床。体重測定101.4kg(前日比なし)。減らない。
 7時の血糖値131。まずまずか。

 7時48分、朝食。インスリン注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、味噌室(しいたけ)、玉子焼き(甘い)、ポテトサラダ、インゲンの油炒め(ひき肉)、ふりかけ。生野菜を追加。

 9時、血圧測定114/70。
 午前中はさっそく出来上がってきた校正の確認と戻し作業。
 12時の血糖値171。12時30分、昼食配膳。インスリン注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、炒り豆腐、焼き魚、牛乳。生野菜を追加。

 献立表にはハヤシライスとあり。がっかりしていたら、生野菜を冷蔵庫から出すときに、半分くらい床にぶちまけてしまった。くやしい。あやまちすな。

 13時、外出。外は冷気緩む。ざくざくと足跡をつけながら自宅をめざす。工程の半分くらいで足にだるさを感じ、後半は疲れて何度か立ち止まる。亀田側沿いの遊歩道は踏み跡ができていたが、その幅が狭くて歩きにくかった。すこしずつ幅を広げるように新たな踏み跡をつくったりしたが、それで体力を余計に消耗してしまう。息切れしながら帰宅。

 シャワー浴びてから、ピーさんと遊ぶ。あいつは元気だ。家人は風邪をひいていた。

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 仕事部屋で作業。50GBほどの写真データをポータブルHDDに移動保存。USB2.0なので20分以上時間がかかる。最新のMBPも購入したので、周辺機器も更新する必要があるだろう。
 16時20分、なんとか作業を終了して、大急ぎで出発。おかげでいろいろ忘れ物をしてしまった。16時30分、医師会病院前からバス乗車。珍しくイスに座ることができた。いつもは本町交差点の手前で降りるのだが、ふたつ先の中央病院前まで乗ってみる。200mもない距離だが運賃が30円違った。帰院。

 17時、血糖値測定。139。
 運動の成果もあるだろうが、昼食に牛乳を飲んだものの血糖値はほどよく下がっている。やはり、なにを食べたら血糖値が上がるのか、上がりにくいのか、まださっぱりわからない。
 看護師さんから、血圧が低く安定しているので薬が減った、と報告あり。よしよし。
 17:50、夕食配膳。インスリン注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、すまし汁(豆腐)、牛鍋風、オクラおかか和え、煮豆(甘い)。生野菜を追加。

 献立表には「鮭ちゃんちゃん焼き」とあったが牛肉に化けていた。もちろん脂身はない。肉は豚鶏牛の順に好き。

 消灯まで仕事。そう言えば入院してから、ほとんどテレビを視ていないな。昼食と夕食ときにワンセグでテレビを点けるのだが(そのために使い古しのガラケーを持ってきた)、小さい画面を見るのも億劫なので音声だけを聞いている。あとは視ない。1日20分弱だ。なんの不自由もない。ついでに言えば、新聞も帰宅したときにサラッと目を通すだけだ。

 21時の血糖値168。入院当初よりは格段に良くなったとは言え、なかなか正常の範囲内までは下がらないものだ。
 6時起床。昨夜のインスリン量に不安を感じつつも、低血糖の自覚症状はなし。朝の血糖値はいつもより低めのはずだ。
 体重測定101.4kg(前日比+0.1kg)。二日続けて100gずつ増量。これは便秘の影響だろう。1日半すっきりとした便通なし。

 7時。血糖値測定。129。入院後、朝の空腹時血糖としてはもっとも低い数値に。看護師から、インスリン注射の量(単位)について医師の指示を待つので朝食がすこし遅れる、と伝えられる。昨日、主治医の回診では「インスリン量は固定」と言われたのだが、昨夜も血糖値測定後に重ねてインスリンを注射されている。不穏な予感。抱いていた危惧は間違いではなかったかもしれない。

 7時48分、朝食配膳。注射待ち。8時ちょい前にインスリン注射(10単位)。どうやら主治医の行っていた固定量に落ちついたようだ。ますます昨夜のブレが気になる。

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◆ごはん195g(半分残す)、味噌汁、はんぺん焼き、うの花、豚肉の味噌野菜炒め、牛乳(在庫へ)、ふりかけ。生野菜を追加(味ぽんで)。

 9時30分、血圧127/64。
 午前中は昨日からの積み残しの原稿書き。昼までになんとか初稿を書きあげる。誌面の作り込みこれから。

 12時、血糖値測定。144。
 今日は昼食前に主治医回診。やはり、昨夜のインスリン注射は投与量を間違っていた(医師の指示の約2倍)ようで、病棟の看護師長がしきりに謝罪してた。事前の主治医の説明と、注射に来た看護師の説明が食い違っていたし、さらには注射する量も多すぎると感じたので、自己防衛として夕食を残さずに食べておいたのは正解だったようだ。
 唯々諾々と治療を受けているわけではないが、どれだけ病気の知識や経験則を積み重ねようとも、専門家である医師や看護師の発言や行動を、ずけずけと「確認」したり「拒否」することは難しい。もしかしたら、と思いつつ、そんなわけないか、と従ってしまいがちだ。
 もともと超高血糖だったので、2倍量の投与で「(血糖値が)ほどよく下がりましたね」と半笑いで受け応えしたが、まかり間違えば「死ぬ」可能性もあるミスである。事故の半歩手前だろう。糖尿病の薬を飲み始めるとき副作用(低血糖)について説明されるのだが、インスリン注射の段階に進むとそのリスクは格段に高まる。
 さてでは、このミスはなぜ生じたのか。実はふだんからあることなのか。顕在化していないだけなのか。たまたま、なんとなく訳知り顔の患者である俺のところで起こってしまったので、ミスを認めることになったのか。重大事故が発生する前には、複数の小さな事故が生じているという。たまたま、俺だったから良かったのだ。患者も知識と勇気を持たなければならない。

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◆ごはん195g(半分残す)、白身魚のきのこシース、からしマヨネーズ和え。生野菜を追加(味ぽんで)。

 食後、熱いお茶をすすっていると、じわじわと便意がやってくる。焦らない。焦ってしゃがんで空振りだと、さらに便通の機会を遠ざけるような気がするからだ。ほどなくして、微かな便意は確信に変わった。トイレへ。出た。硬くてお尻が痛い。それでも出た。嬉しい。

 16時前、薬剤師が来てインスリンの説明。今さらかと思ったが、たぶん毎日外出していたので、このタイミングになったのだろう。昨日の件を話すと「いやな汗が出ました」と言ってた。やはり、なかなかの事件だったのだ。

 17時、血糖値測定。125。
 17時55分、夕食配膳。インスリン(ヒューマログ)4単位。

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◆ごはん195g(半分残す)、棒々鶏、餃子、もやし。生野菜を追加(味ぽんで)。

 なんて(カロリー的に)豪華な食事なんだろう。棒々鶏のタレは濃厚で、舌が恐縮してしまうほどだ。わずか2個の餃子には食の喜びがつまっていた。1個を6口にわけて食べる。大満足。ふるえながら米を半分残した。

 21時、血糖値測定。189。インスリン(トレシーバ)を12単位。湿布を貼ってもらって消灯。疲れたのですぐに横になった。
 毎晩なのだが、廊下の向こうからおじいさんの呻き声が聞こえてくる。おそらく認知症でもあるのだろうか、昼間は「かあさん、かあさん! おい! 誰がいねがー!」とナースコールも押さずに何度も叫んでいる。乱暴な口のきき方をしたかと思えば、急にしおらしく重症患者のような悲鳴を出す。看護師さんたちは献身的ではあるが、多忙なタイミングだとすこし持て余し気味のようだ(看護師によって対応が異なる)。ただ、徘徊されて転んでケガでもされると看護師さんの責任になるのだろうから、なかなか難しいものである。
 人は晩年を幸せに生きるために、私たちはどんな準備や心構えが必要なのだろうか。おじいさんの声を聴くたびに、そんなことを考えてしまう。ましてや、ここ日本の老後環境には、あまり過大な期待はできない。

 7時起床。血糖値160。
 体重測定101.3kg(前日比+0.1kg)。昨日、未運動と未便通のためだろう。ちゃんと出せば、それなりに減るはずだ。100kgを切るくらいまでは。
 7時47分、朝食。インスリン注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、味噌汁(白菜)、煮豆、サラダ(アスパラとカリフラワー)、オムレツ(プレーン)、牛乳180ml、ふりかけ。生野菜を追加。5単位400kcal。

 俺のところには牛乳しか来ないが、他の患者のところにはジョワやヤクルトが届く。たまに飲みたいもの。

 9時20分、血圧測定118/69。外出届を要請。
 午前中は昨日の続きの原稿書き。仕事の電話とメールをいくつか。

 12時、血糖値測定。226。高い。要因はなんだろうと考える。食事と血糖値の記録を見ると、牛乳を飲んだ後に血糖値上昇が目立つような気がする。もちろん、断言するほどのデータはそろっていないし、あくまで俺個人の体質における傾向である。「牛乳 血糖値」でネット検索すると、食事と一緒に牛乳を飲むと血糖値が下がる、という話題が出てくるが、エビデンス不明の噂話レベルのようだ。牛乳は子どものころから大好物のひとつで(おかげで背も伸びたし横にも広がった)、これからもほどよく付き合って行きたいとは思っている。ただ、カロリー量を基にした食事制限をすると、牛乳1杯は1.5単位120kcalと多いので、あまり飲めなくはなってしまう。
 とりあえず、隠し在庫の牛乳は家に持ち帰ることにしよう。

 12時27分、昼食配膳。インスリン注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、鶏肉と大根の煮物、ブロッコリー。生野菜を追加。

 13時、外出。窓から眺めて吹雪いていたのはわかっていたが、実際に外へ出てみると「ひどい」のひとこと。いつもは「ポケモンGO」をちらちら見ながら家まで歩くのだが、今日はこの雪道と真剣に向き合わなければ命を落としかねない。
 それでも病院前から行啓通りの歩道は、まだ踏み跡もあって問題なく歩くことができた。中央警察署から図書館方向への道(東山墓園線)に入ると、踝(くるぶし)の上まで埋まりながらの歩行になる。中央図書館を過ぎてからは車道を歩いて行く。
 その先で道を誤ってしまった。いつものように亀田川沿いの遊歩道に入っていくと、もうそこは深い新雪が真っ白に広がるのみ。脛(すね)まで埋まり、冬靴ではあるが長靴ではないので、靴の中に雪がどんどん入って来る。自分で雪をかきわけて踏み跡をつくるので余計に脚力をつかう。容赦ない吹雪。かすかに遭難を覚悟しながら、何度か立ち止まって休みながら進む。視界は100メートルほど。
 なんとか家にたどり着いたと思ったら、玄関先が雪で埋もれている。長靴に履き替えて雪かき。すこし重い雪だ。必要最小限の範囲だけを除雪するが、かなり疲れた。腕が上がらない。息を切らして帰宅。ストーブの前にびしょ濡れの手袋や帽子、それに雪が入ってしまった靴を並べる。ピーさんがぎゃあぎゃあ鳴きだしたので、カゴの入口を開けて放鳥した。
 シャワーを浴びて布団に寝ころがる。ピーさんが飛んできて顔の上を歩いている。話しかけると顔を近づけてきて、話すのをやめると唇をかじって「話せ!」と催促してくる。ピーさんを顔に乗せたまま昼寝。眉毛を毛づくろいされた。

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 15時半過ぎ、ちょっと早いが病院へ戻ることに。玄関を出ると、またそれなりに雪が積もっている。二回目の除雪をしてから出発。今度は川沿いを歩かない。医師会病院前からバスに乗った。

 16時20分、病院到着。病室へ戻る前に院内のローソンで、昨日あきらめた海藻入りサラダを購入する。本日の雪中行軍のご褒美だ。
 病室へ戻ると担当の看護師がやって来て、今後はインスリン10単位で固定する、と伝えられる。ただし、1日4回の血糖値測定は続ける。

 17時、血糖値測定。128。もうすこしで一般人並みに(ただしインスリン注射のおかげ)。この夕食前の測定が1日でもっとも血糖値が下がる傾向にある。やはり運動による好影響もあるのだろう。
 17時50分、夕食配膳。説明がよくわからなかったが、インスリン(ヒューマログ)をこれまでより多めに注射するという。低血糖に関する諸注意。この数値なのに大丈夫かしら。この治療の意図については、明日の主治医回診で確認しよう。

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◆ごはん195g、味噌汁、焼き魚、大根おろし、なす田楽。海藻サラダを追加。

 低血糖症状を恐れて(空腹でもあったが)、ごはんを完食してしまった。インスリンを打つと太るという言説があるが、こういう心理も影響しているのかもしれない。

 食後は原稿書きの続き。とくに低血糖症状はなし。ただ、気にはなるので、すこしの変化に敏感にはなっている。
 21時、血糖値測定。160。インスリン(トレシーバ)を12単位+10単位。やっぱりけっこうな量だ。すこし不安を覚えつつも両腕を差し出すしかなし。
 外は雪が降り続いている。
 入院初日から続いていた眠れないほどの痛みは、その後の工夫(寝る姿勢の探求・ふだんの姿勢の改善・湿布の貼付など)の効果もあって、睡眠を妨害するほどではなくなった。首・肩・背中の痛みは続いているが、通常営業の範囲内である。上半身の筋肉痛は、思い起こせば中学生のころから続いている。そういうものだと思って生きてきた。

 6時起床。体重測定101.2kg(前日比−0.5kg)。正確な体重測定を始めた入院2日目の朝の体重からだと2.1kgの減量だ。1日平均200g弱ずつ減っていることになる。
 7時、採血。血糖値測定156。起床時としては入院後最小値を更新。昨晩の就寝時よりも下がっていた。前回の入院までは、インスリン注射なしで血糖をコントロールできたのだが、今回はすっかりインスリンに頼ることになってしまった。
 糖毒性を解除できた(インスリンが正常に効くようになる)後は、食事+運動+経口薬の治療法に戻ることができるのだろうか。それとも、今後は死ぬまでインスリン注射を必要とするのか。どんどん機能が低下している腎臓との兼ね合いもあって(薬は腎臓機能にダメージを与える)、後者の選択をすすめられる気がしているので、ちょっとずつ覚悟は決めているつもりだが、まだかすかに「どうにかなるのでは」と淡く期待している自分もいる。
 インスリンの分泌が充分におこなわれているかを確認する膵臓の検査結果がまだ出ていないので、そこからの判断となるだろう。

 7時40分、朝食。インスリン注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、肉じゃが、ツナおろし、おひたし、ふりかけ(在庫へ)、牛乳(在庫へ)。生野菜(千切りキャベツ)を追加。

 午前中、ブログを書いた後は原稿執筆前の資料整理。入院時にひとやま掴んで持て来た資料をベッドの上に並べて、メモをとりながら整理する。なかなか原稿を書く気が起きないときは、とりあえず関連の「作業」をして気分が乗るのを待つしかなし。

 12時、血糖値測定。173。
 12時30分、昼食。インスリン注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、鶏肉の磯部揚げ、ふき炒め、牛乳(在庫から)。生野菜を追加。

 今日は午後からの外出を控える。
 時間も差し迫ってきたし(越えているような気もするが)、いよいよ原稿に手をつける。書き始めると、ほどほどの勢いに乗ることができた。ベッドの上には引き続きが広げられている状態。

 必要なこと以外は話しかけるな、という雰囲気が出ているのか、めったに看護師さんから世間話をふられないのだが、今日は珍しく治療以外の会話をした。ベッドの上の資料が目に入ったようで「奥尻町となにか関係があるのですか。わたし奥尻町の出身なんです」と。旧姓を教えてもらって「青苗ですか?」と問うと、その通りですとのこと(偶然当たった)。すでに島に実家はないが、お盆には日帰りで墓参りをしているという。

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家人に送ってもらったピーさんの写真。お気に入りの小菊と。

 14時40分、主治医回診。「だんだんと普通の糖尿病患者になってきました」「自前のインスリンはまだ大丈夫なので、このまま正しい食事と運動を続けることができれば、インスリンは必要がないかも」「2型糖尿病の場合は1日に2回の血糖値測定が保険診療内」などのやりとり。どうやら、俺の膵臓はまだ健気に働いていたくれたようだ。退院後、その正しい食事と運動とやらを継続していけるのかどうか。そのためにはどうしたらよいのか。課題山積である。

 16時半、原稿を三分の一ほど書きあげて、頭が働かなくなったので仕事おしまい。ほどほどに集中できた。でもまだ先は長い。

 17時、血糖値測定。179。運動はしなかったが、大きく上昇はしなかった。
 17時50分、夕食が来る。インスリン注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、擬製豆腐、カボチャ煮、きんぴらごぼう、煮豆(甘い)。

 ああ、前回の入院でも出たな。擬製豆腐(ぎせいどうふ)。豆腐を崩して、他の食材(肉とか野菜とか)を混ぜて、ふたたび整形したもの。見映えは悪いけどおいしい。あんがかかっていた。

 19時半、院内のローソンでお買い物。ウーロン茶と生野菜(千切りキャベツ)を購入する。海藻入りサラダもおいしそうだったが、キャベツの1.8倍もするので断念。
 ちなみに、病院の食事は1食360円(課税世帯)。近年、100円ずつ値上がりしていて、2015年度までは260円、2018年度からは460円になるそうだ。460円はさすがに高く感じるね。すき家の「おしんこ納豆定食」は320円、サラダを付けて460円。まぁ、同じものばかり食べてはいらないから、日々のバリエーションが多いという点では、この料金でもありがたいのかも。もちろん自宅で調理した方が安く上がるだろうけど(一汁一菜なら)。

 22時くらいまで、行きつけのバーのWEBサイトづくり。WordPressを導入してみたが、いま自分のブログで使っているMTよりは使いやすく感じる。分厚いマニュアル本を読まなくても、どんどんつくっていける。

プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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